Steam版 My Lovely Wife 感想・評価

というわけで、今回の記事はSteam版ダークファンタジー系ストラテジー作品：My Lovely Wifeです！

Xにて、Lovelyをカワイイと翻訳したアフォな私がお送りいたします！ｗ

では作品紹介の前にゲーム会社を確認しましょう！

開発元：GameChanger Studio(インドネシア)・Toge Productions(インドネシア)

販売元：Neon Doctrine(アジア系インディーパブリッシャー)

調べてたのですが、Neon Doctrineさんはアジア系のインディーゲームを取り扱っており、台湾・中国・フィリピンで活動されており、開発・販売もされているそうな。

代表作は添丁の伝説(台湾)や今作のLovelyシリーズ！

Toge Productionsってコーヒートークの開発スタジオの様ですね…

次回作では確認できないので、メインとなるのはGameChanger Studioさんの様です。

Xで言ってたように、

「なんで7Days to End with Youのクリア後にこの作品をやらねばと思ったの？」

そこら辺も兼ねて今回の記事の書き方を少々変えてます。

では今回の品書き↓！

ゲーム紹介：あらすじ＋ゲームの流れ

物語は主人公：ジェイクが、この作品の舞台：ハーバロスに到着した所から始まる。

ジェイクは歌手など音楽関係のマネージャー業をしており、その腕を買われこの街にやってきた。

そして、今回の仕事でマネージャーを引き受けるのが…

今作のヒロインで歌手の卵：ルナである。

まさにジェイクの一目惚れ…

彼女をきっと素晴らしい歌姫に…

最初はそんな感じだったのかもしれません…

ルナのマネージャーとなって2年が経過：

歌手としてレッスン、活動も順調そう。

本来は仕事のパートナー、しかしジェイクはルナとさらに関係を深めたい…

この想いを彼女へ伝えなければ…

そんなこんなで付き合いだして3年後：

遂に二人の関係は最高潮へ！

そんな幸せな結婚生活が始まり1年：

その時は突然に…

ジェイクの仕事の都合により、その日はルナと別行動…

ルナの待つ自宅に戻ったジェイクが見たモノは…

この辺はゲームにて確認よろしく！

そんな事件が発生し、ジェイクは最愛の妻：ルナを失う…

妻を失った感情は彼を失意のどん底へ突き落す…

そんなある日、彼宛にルナの手紙が届く…

「親愛なるジェイクへ

私は決して、あなたをひとりにしたりしません。

涙を拭いて、前を見て。

私の代わりに、あなたに手を貸してくれる人がきっと現れるから。

その人の言葉は私の言葉。

その人のことを、よく聞いてください。

いつでもあなたを想っています。　ルナ」

こうして、彼と彼女を救うとされる人物が彼の元へ現れる…

彼の名はフィリップ

カーナル・エッセンスと呼ばれる不思議なエネルギーを研究する者。

その不思議なエネルギーは大きな可能性を持っており、

失った最愛の人を蘇らせれるかもしれない！？

そして彼は提案する。

カーナル・エッセンスを入手する方法を…

それは…

サキュバスを召喚し、人間の男性に宿るカーナル・エッセンスを集めさせればよい

彼は研究内容とサキュバスを召喚する素材をジェイクに渡す。

半信半疑のジェイクですが、そもそも…

これは許されることなのだろうか？

しかし、この提案は彼にとって…

ルナを救いたい！

こうして彼は淫魔召喚を実行する！

彼は禁断の研究に自ら飛び込んでいくのであった！

物語はそんな感じのダークファンタジー！

ゲームの流れは呼び出されたサキュバスを使役してゲームを進めていくわけですが、

ゲームの流れはフィリップのチュートリアルの様に…

サキュバスをお宿に向かわせて、客から金貨とカーナル・エッセンスを入手したり…

召喚されて間もないサキュの能力は低いので、人間の嗜好や最近のトレンドを学ばせてお仕事の成果を上げてもらう…

まさにサキュバスのマネージャーとしてジェイクの手腕が試されていきます！

基本的にはアイドルマネージャーみたいにキャスト(ただしサキュバスだが)の行動管理してタスクを達成していくゲームとなります。

ゲームを進めると召喚できるサキュバス種族が増えていき、使役できるサキュも増え…

そしてジェイクやプレイヤーにとって厳しい選択を迫っていく！

ではそんな感じでいつもの流れとは変わって良い点から行ってみよう！

良い点：9点

良い点①：セール利用でお得に購入！

Steamでの通常価格：1,700円ですが、今回私が買ったのはセール利用で50％OFFの850円で購入！

なお、なんとSwitchでも販売されており(コレには驚いたｗ)、通常価格1,520円が過去のセール情報では608円で購入できるよう…

Switchの方が安い珍しいパターンですね…

てか、小さいお子さんがニンテンドーオンラインでこの作品の絵柄を気に入って…

お母さん、サキュバスさんをお宿でお仕事させるゲーム買っていい？(*’▽’)

なんて言われる日がいつか来る…？

それはさておき、サキュバスエンドとメインエンド到達時点で約15時間ほど遊んでますが…

良い点⑧の理由により更に遊べてしまいます…

コスパ的にとても良し！

良い点②：登場サキュバス20種族！

何と言っても、このゲームはサキュバス達を管理するゲームです！

アイドルマネージャーならぬ、

サキュバスマネージャーと言っても過言ではない！

そんなゲームなのに登場サキュの種類が少なければつまらないわけですが…

今作で登場するのは、

なんと20種族もの個性的なサキュさん達！

てか、思ってたよりもかなり多かった！

そんなに種族が多いのならば、もちろんいるのが…

ロリ要素搭載サキュバス！

そんな感じでサキュバスたるもの多種多様なニーズ(癖)に対応せねばならないわけですね！

しかし、主人公：ジェイクは妻一筋！

ロリの色気(?)なんぞには屈しない！

そんな感じでゲームを進めていると…

( ﾟДﾟ)！

もう一度確認する！

主人公：ジェイクは妻一筋！

ところが、中の人はメガネ属性やられ特効付き！

どうする、ジェイク！？(主に中の人の問題)

なんですが…

ジェイク氏、貴方も同属性か？ｗ

良い点③：サキュバスとデート♪

モノクロ調のデート風景が見れます！

当然、全サキュバスにあるので当然コンプしてみよう！

ちなみに私のオススメデート風景は…

• シャスタ
• ヴェレッド
• ベリス
• ノクティ(特にノクティは全体的に酔いｗ)

ですかね…ｗ

良い点④：大人な愛情表現は芸術の様に…

というわけで、この作品で主に取り扱っているのはサキュバス(淫魔)です。

サキュバス(淫魔)がどんな存在なのかはウィザードリィとかファンタジー作品が好きな人ならご想像の通り…

そんな存在をお宿に連れて行って働かせるわけですから…

内容的には大変大人な作品なのは間違いないｗ

「じゃあ、コレってエロゲーですか！？」

と問われると全く違いますｗ

(全くエロくないわけでもないが…)

モロにエロスを醸し出すわけでなく…

サキュバスと主人公：ジェイクの愛情表現は↑のような感じで演出されており、何というか芸術的表現。

それよりも、表現としてヤバいのは他にあるわけで…(悪い点④⑤)

良い点⑤：純愛と倫理と葛藤と…

純愛、それはただ一つの愛を追い求めるという事…

と、私的にはそんな感じだと思っていたのですが…

純愛を調べてみると…

ふむ、そう考えると

①の邪心(サキュ達を目的のために利用)はモロにありますよねｗ

でも、②③は当てはまりますし、ジェイクはルナの事をただ一人の人(女性)としているので…

やはり、これは純愛物語なのです！(私的には)

ただ一つの愛(ルナ)の為に倫理を捻じ曲げ突き進むジェイク！

同時に、サキュバス達に罪悪感を吐露する描写が描かれていくジェイク！

そして、判断を下すプレイヤーの倫理観も交差していく葛藤感が楽しいですね！

良い点⑥：サキュバスエンド！

各種族毎にエンディングが異なります！

そう、この作品はマルチエンド作品！

さらに何が凄いのかというと、20種族×2つのエンド(悪い点③)が設けられている！

20種族のサキュバスたちには種族としての個性があり…

ルズベル族の彼女は人間を知りたい。

「貴方の言う、愛とはいったい何なのですか？」

貴方のおメガネに叶う癖を持つサキュいるかもよ？ｗ

※なお、ジェイクの中の人はご想像の通り、一番最初に迎えたエンディングはルズベル族のグッドエンドでしたとさｗ

良い点⑦：マルチエンド作品に欲しい機能

別のセーブデータでニューゲームする時、物語の途中から開始することが可能！

コレはマルチエンド作品として周回するのにありがたい！

ほとんどの場合、物語最終局面のエピローグから開始するかと思いますが、当然の如くジェイクもサキュも育っていない状態から始まります。

とはいえ、この作品の達成タスクに期限は存在しないのでゆっくり進めていく事は可能！

周回プレイ前提＋ライトプレイヤーとしては良いですね！

良い点⑧：インキュバスも召喚可能に！

2023年5月の大型アップデートにより、新たな淫魔が多数登場！

それはなんと…

インキュバス(男性淫魔)登場！

そんなわけで、良い点⑥の計算式が

淫魔種族20種族×エンド種類2×性別2＝80エンド！？

そんな感じでエンディング数がウォーズマン理論で膨れ上がる！

なお、私はインキュバスモードを敢えてしていませんｗ

そういうのはそういう属性が好きな人にお任せしよう、そうしよう…

※というわけで、この記事見てぜひプレイしたいという男性主人公×インキュバス好きな方はどうぞ癖をぶちまけてきてください(おひｗ)

良い点⑨：マルチエンドな物語

この作品のメインである背徳的な犠牲を払って妻を取り戻す物語、その結末は2つあります。

良い点⑦の通り、周回しないとすべてのエンディングが見れません。

その分岐点が良い点⑦で言うエピローグです。

ここまで到達するまでに、

• 物語のいくつかの疑問
• 彼等の意図は？
• ルナはどちらを？

主人公ジェイク同様、プレイヤーも猜疑心を持って物語を進めているはずです。

どちらを信じるか？

いや、もっと言うなら…

どちらを信じたいか？

道中の物語も、その結末も…

私的には大変面白かった作品です！

では次に悪い点に行ってみよう！

悪い点：５点

悪い点①：一部システムデータの非共有について

マルチエンド作品に欲しい機能に各セーブデータ共通のシステムデータがありますが、今作ではギャラリーや召喚種族リストなどがシステムデータとして共有されています。

ただし、各セーブデータとしては召喚したサキュ履歴やストーリー履歴が共有されおらず別データとなるため…

あのサキュ召喚したいけど、素材何だっけ？

という時はスタート画面に戻って確認する必要があるのが少々面倒かな？

悪い点②：海外セーブ仕様について

手動セーブ機能が存在しますが、セーブ完了するまでかなり時間を要します。

また、今作は海外ゲームのセーブ仕様あるあるでオートセーブがデフォルトです。

更にオートセーブを停める機能もありません。

その為、基本的に手動セーブにデメリットしかない…

具体的にどの辺でオートセーブされているかわかりませんが、例えばサキュについて何らかの選択をした時点でセーブされています。

ゲーマー的には、サキュの処遇を決める時に事前セーブして選択をやり直すことは不可能なので注意されたし…

悪い点③：少し人を選ぶ作品

具体的に、各タスクは存在しますが、期限がないので何日でもかけて達成することが可能！

また、他のストラテジーゲームなどに存在する1日毎でコストを支払うものがなく、特性などのデメリットがあったとしても致命的なモノもないので、時間をかければ何とでもなる。

もっと言うなら、ある程度サキュの能力(むしろジェイクのスキル)があれば、全サキュを稼働する必要がない(放置でも良い)ので、マネジメントゲームとしては緊張感がないｗ

そう言った意味で、真のマネジメントゲームを所望するプレイヤーには合わないかと…

要はプレイヤーのプレイングによるゲームオーバーがない、なんちゃってマネジメント系ゲームですね…

悪い点④：人を選ぶ作品！

このゲーム、本当に人を選ぶ作品だと感じています。

その理由の一つが…

まさにコレ！

かなり暴力的な展開やプレイヤーがサキュに対して暴力を振るわざるを得ない状況となります。

何のことか？…

このゲームのキー：カーナル・エッセンスを手にするには、サキュバスを…

銀の短剣で刺殺しないと取り出せない！

少し語弊がありますが、ジェイクがカーナル・エッセンスを手に入れるには他の方法はありません。

ゲームを進行するうえで、必ず殺さなければなりません！

この作品はダークファンタジー、しかも結構ディープな作品です…

※なお、本当の最終局面になるとサキュエンドでもカーナル・エッセンスを手に入れる事が可能(ほぼ消化試合だから？)

悪い点⑤：とっても人を選ぶ作品！！

悪い点④に書いた通り、サキュバスの屍を乗り越えて最愛の妻を蘇らせる為に突き進むジェイク！

その道中、ジェイクはサキュバスとの交流を経て、彼女達への愛に気づくケースもあります。

コレがサキュバスエンドなのですが、良い点⑥の通り…

グッドエンドだけではありません！

この作品はダークファンタジー！

更に今作、かなりディープな作品です！

そんじょそこらのバッドエンドと同じモンだと思っちゃいけませんZE！

グッドとバッドの落差が本当にもう…ｗ

フリーフォールで地獄の底へようこそ！

とはいえ、全サキュが天国からの地獄というわけでもないのですが…

私的に、特に注意されたいサキュエンドは…

• ハーラ
• エニュオ
• メア

コヤツらのバッドエンド、かなりヤバいｗ

というわけで、心臓に悪いというか精神が闇に堕ちかねないので万人受けは全体しない作品です…

では、まとめへ！

まとめ＋今回の関連記事とオススメ

ただ僕は妻を愛し、自身や他者すら犠牲にしてでも取り返す！

彼はその純愛に堕ちていく！

そんな感じのダークファンタジー！

倫理感とかドブに捨てろ！

…というか、その葛藤も楽しい作品ｗ

そして、罪悪感3部作の1作目：レプリカの様に

その先にはアドルフ・アイヒマン状態になっていくプレイヤー…

そんな感じの作品ですね。

悪い点にも書いたように、

絶対に万人受けしない作品です！ｗ

驚愕のサキュエンドに絶望せよ！ｗ

とまあ、感情のままに書いてますが…

そんな地獄のサキュバスエンド(バッド)を回避し、グッドエンドに辿り着いたら…

ジェイクとサキュのウソのように幸せな生活が待っている！

この激しすぎるギャップ萌えを堪能する作品なのかもしれないｗ

もちろん、メインとなる妻：ルナを巡る物語も大変良かったです！

作品としてオススメしますが、とっても人を選ぶ作品なので購入される際は覚悟を決めて購入されたし…

そんな感じで超絶癖のある良い作品でした！

なお、開発陣による次作：My Lovely Empressは着々と製作中とのこと！

舞台は中国っぽいけど、多分私的には買いかな…？(ストラテジー要素強化された作品っぽいでですね！)

※前作：My Lovely ドーターはとりあえず買わない予定です。

てか、この作品よりもエグイ内容らしいが…Switchでよく通ったなｗ

では、以降にクリアした人向けの追伸コーナーへ！

追伸：クリアした人向け感想(※ネタバレあり)

では、クリア後の感想なのですが…

珍しいタイプのゲーム展開だったなと感じました。

基本的に主軸となるのはメインストーリーとその2つのエンディングです。

ところが、この辿り着いた2つのエンディングにハッピーエンドがありませんｗ

真のハッピーエンドは途中のサブエンディングであるサキュバスエンドしかないというｗ

そう考えると、マルチエンド作品としてはサキュバス20種族×2種類のエンド＋2つのメインエンディング＝42のマルチエンド作品！

こいつはスゴイ…w

更にインキュバスいるので実質82エンディングという化け物マルチエンド数作品となる…

ただの物量だけでなく、特に各サキュバスのグッドエンドは大変良く仕上がっており、かなりヘビーなゲーム展開に対して闇堕ちしかけたジェイクとプレイヤーを癒すことは想像するに容易いｗ

なお、私的にはメインエンディングの2つも大変良いと感じており、もしもあのエンディンに副題付けるなら…

• ルナエンド(アンハッピーエンド)：愛を知る
• フィリップエンド(バッドエンド)：信頼の結果

そんな感じですね。

ルナエンドは今作のメインエンディングとしては大変良かったと感じましたし、

フィリップの方は救いが何もないのですが、それでも確かにジェイクとプレイヤーとしては彼に信頼を寄せていたのは事実だったかと思います。

例えそれが裏切りであったとしてもね…

私が最初に到達したメインエンドはフィリップの方でしたが、彼を信じたかったわけで…

物語展開で聖職者たちが来た時の胡散臭さとルナを引き合いに出して何やら胡散臭さを感じたのは間違いなかったですし…

きっとコイツ等がこの街の闇そのものだな…

そう深読みしてフィリップを信頼してたのですが、物語的には合ってたのでまぁ…ｗ

そんな感じでこのゲームを楽しませてもらったのは間違いないです！

では次に更なる追伸へ(ただし、この追伸に該当する方は限られてそうだが…)

追撃の追伸：今作クリア＋7Days to End with Youクリアした人向け

というわけで、今作と7Daysをクリアした人向けというメチャクチャ限られた人向けの追伸です…

はたして何人いるのだろうか？ｗ

今作を真っ先にプレイするキッカケとなったのは７Days to End with Youをクリアしたからです。

7Days記事をもし読まれているならですが、私としてはあの作品でかなり消化不良だった…

それが全てのキッカケだったりします。

根本的にコレら作品は同じような題材となり、

もし、愛する者を蘇らせれるなら…

愛する者の為に他者を犠牲にしてでも妻(恋人)を蘇生させるという背徳的な物語に共通点があります。

そんな私の倫理観に合わないテーマで、７Daysではそれに至った詳細な経緯がプレイしてて希薄に感じた事がネックとなってました。(結末までのエピソード不足)

じゃあ、もしも同じようなテーマでそれに至った詳細な経緯(エピソードやイベント等)があったなら、私はどう感じたのかな？

というのを確認したかった！

そんな理由で7Daysクリア後に真っ先に次のプレイ候補に挙がったのが今作だったわけです。

クリアして感じた感想は上記の通り…

そうですね、背徳的であり倫理観に合わない要素であったとしても…

その結末に至るまでのエピソードが大変良くできており、感情移入できたのであれば、それは私にとって良い作品であることが確認できました。

そうであればこそ、7Daysは大変惜しい作品だったなぁ…

と、思うばかりです…