「お前が死んだら俺も死ぬぞ!それでもいいのか!?」
2017年頃?仕事帰りに立ち寄ったファミマで、「店員が選んだおすすめマンガコーナー」としてこの本が置いてありました。
タイトルが衝撃的で、表紙で主人公の夏美が遺骨を持っているという何ともいえないオーラを感じ、即買いしました。
先に話しておくと、決してオカルト・ホラー物ではありません。チョコチョコお笑いありの作品で、恐らく読者の心に刺さる純愛物となります。そこはご安心いただけるかと・・・以下はネタバレを含んでおりません。
1話は主人公・姉:夏美視点での話となります。
妹:春が死んでから、その婚約者:冬吾との交際に至った経緯と実際のデートシーンなどが主体です。冒頭最初から妹の葬式から始まります。そして回想・・・
春「私に何かあったら、これ、入れてほしいの。私の棺に・・・」
出棺前に夏美は春の遺体に「冬吾と春が映った写真」を握りこませます。
これは後の伏線になります。春はどういう心情で姉にコレをお願いしたのか・・・
そして最終シーン、見出しのセリフは冬吾が夏美に言ったセリフです。夏美は冬吾の気持ちに気づいてしまいます。
2話は婚約者:冬吾の視点で話が進みます。
こちらは冬吾の生い立ちと春と付き合いだすまでの話。そして、春が死んで夏美と付き合いが始まるまでの話がメインとなります。
この2話目で夏美が春の事をどう思っているかがハッキリと書かれています。姉にとって妹はかけがいのない存在なのです。
2話中盤のエピソードで病院から帰る際に夏美と冬吾が別れるところの冬吾の心情・・・男だったらすごく気持ちわかる気がするんですよね・・・え、とっとと立ち去る? はい、すいません。
男視点では2話目から一気にのめり込む感じですね。話的にも2話でお互いの心情がわかるので、読者も心苦しい気持ちが出てきます。
3話は夏美のバイト先での話になります。
夏祭り・・・夏美、気づけよ・・・
4話は春と冬吾の足跡巡りが終わってしまいます。そして、真実を話す冬吾と、自分の感情をひねり出す(?)夏美。冬吾は嘘だと思いますが、お互いのために交際をやめてしまうことに。
家に帰った夏美は、改めて冬吾の気持ちに気づいてしまう。自分のしたことに自責の念が半端ない。そうして、ふとスマホで「姉に恋人を盗られる」と検索してみたら・・・
ここまでで1巻が終わりとなります。ちなみにこのマンガは次巻で終わりと大変短く、そして切なく、時には感情と感情がぶつかりあっていくお話となります。
最終巻はSNS上の謎の人物「アキ」のお話が中心となっていきます。
最後に、2度目になりますがこのお話はオカルト・ホラー物ではありません。怖がらずに是非手に取ってみてください。切なくて純愛な物語を読んでみませんか?
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