「凄くカッコいい傭兵達が悪いナチスをやっつけて、凄くカッコ良くココに眠る」
今回もヘルシングより傭兵集団ワイルドギースの隊長さんのお話です。
彼の生い立ちはオリジナルDVD7巻最初で語られる幼少期の思い出から伺えるよう、ろくでなしの傭兵家系に生まれたからの葛藤から始まります。その後、どう育ったかは7巻EDに人生のワンカット写真として描かれています。ペンウッド卿の件もそうですが、DVD版は原作でもっと掘り下げてほしかったキャラが書き起こされているのが良いところですね。
歴戦の傭兵で戦闘のプロですが、あくまで人間としての話。この物語は圧倒的に強く、圧倒的な数の吸血鬼（化け物）との闘いです。ほんの一部に人間戦もありますが・・・
戦い方は銃や重火器・地雷を使った「面」での戦闘を劇中で展開します。普通の人間らしい戦闘をします。インテグラが吸血鬼を剣でぶった切ったり、死神執事無双や若本神父など、この物語のごく一部の人間は異常ですが、彼は普通の人間で唯一吸血鬼（しかもウェアウォルフ）に一撃を加えた凄い人です。
ブラジルでのエピソードで初めて彼の活躍が見れます。騙し討ち・ヘリの強奪などメインキャラの暴れっぷりに対してスケールが小さいですが、なんというかカッコいいです。爆破後の煙草の一服カッコいい！というか、隊長の煙草シーンは本気でカッコいいです。
また、日常風景でのセラスとの絡みがいいですよね。ブラジルでのエピソード終盤で一見買い物帰りのカップルのように見える反面、吸血鬼（化け物）と人間という捕食関係にありながらすごく楽しそう。劇中でセラスが日常生活で素で笑顔になるのはこの時だけのように思えます。この辺が後の伏線になっており、７巻EDにもしっかりと刻まれています。
この漫画は少佐も然り、演説や戦闘開始前のスピーチは必見です。本当に揺さぶられます。
名言：
「俺はロンドンなんて嫌いだ。～定食屋の婆さんは頼んでもねぇのにフィッシュ＆チップスを勝手に付けやがる～セラス、敵討ちをしようぜ、アイツ等をやっちまおうぜ！」
「俺たちがディフェンスで嬢ちゃんがオフェンスだ。～嬢ちゃんが俺たちの切り札だ、やっつけろ。俺たちが奴らに細切れにされる前にだ！～（とあるくだり）～ここがお前らの命の捨て場所だ！～さぁて死のうぜ犬ども～腹に銃弾食らってのたうち回ろうぜ！」
「チキショーが、いい女だなコイツ、コイツ守って死ぬなら別にいい。」
今日の一言：
「一緒にアイツ等をやっつけます！」
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