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Switch マーセナリーズリバース 追憶のワイルドリンクス 感想・評価

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俺「オッサンが主人公のファンタジーSLGで、オッサン同士で激しくぶつかり合うゲームが出たとか?」

回答「(せめてシブいとか言えよ…)主要人物がほぼオッサンの簡易タクティクスオウガのことか?」

というわけで、今回プレイしたのは2021年10月14日発売、Switchダウンロード専用ソフト「マーセナリーズリバース 追憶のワイルドリンクス」です!

ちなみにリンクスとは、オオヤマネコのことでヨーロッパに生息し雄の頭胴長で76~148cm、尻尾も加えると87~173cmもある…ヤバい猫ですねw

日本ではヤマネコとして対馬と西表島の2つ地域のみに生息。

現代文とかでも聞いた覚えのあるイリオモテヤマネコの雄でも、尻尾を含めて全長78~84cmくらいだそうです。

…さすが外国はビックサイズだぜ!

そんな野生のオオヤマネコの名前を冠した傭兵団を指揮するのがこのゲームです。

では、物語のプロローグいってみましょう。

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物語は静かなシーンからです。

主人公:アーヴィンは傭兵稼業が一段落ついて、ある王国の静かな丘で墓参りをしています。

静かに故人と過去を偲んでいると、なにやら付近で喧噪がしてきます。

貴族風のお嬢様とお付きの二人が盗賊に襲われているではありませんか…

流石オッサン主人公、シブく受け答えしながら主人公らしく困っている人(?)を助けに入ります。

また、元傭兵隊の隊長らしく戦えそうなお付き二人に指示を出し、応戦します。

そんなこんなで謎の主従(?)を助けた結果、助けたお嬢様(実はお姫様)と成り行きで雇用関係を結ぶことになり…

自分の過去と関連のある傭兵隊名「ワイルドリンクス」を冠した傭兵隊を結成し、傭兵稼業にノリノリなお姫様を匿う事となりました。

ちなみにこの王国、王妃主導によるお家騒動が勃発しており、ヒロイン:王女キラは命を追われることとなります。

すごくザックリなプロローグとしてはこんな感じです。

はい、とってもアッサリしていますね!

以降は登場人物の紹介です。

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お家騒動の主導者:王妃ローザ様

キラは前王妃の子供なので継母になります。

ちなみに、彼女がこの王国の貢ぎ物となったのは16年前とのことなので、推定30代~40代?

十分おキレイですが、注目は胸に目が行きますよね…

この国に来た経緯から、キラとは疎遠でコミュニケーションも取っておらず、王国や国民に対して憎しみを持ち、実子のカイル意外に愛情を持っていません。

なお、とあるルートでは最凶のオカンとなります。

ローザ様の側近:クリフォード

にっこり微笑んだり、腹黒い事を企んだり、怒ったり、叫んだりと忙しい人です。

そんな彼はローザ様一筋なので、ローザ様が喜んでくれることをひたすら企む、そんな人です。

てか、そういう強固な価値観をもっているからこそ、あるルートでは「そこで手のひら返し!?」のようなことも平気で行うヤンデレさんです。

さり気にダグラスよりも使えるかな?

弟王子:カイル

ローザの実子で、ローザの工作により現在の王位継承候補最有力者。

姉思いで行方不明のキラを心配している。

政治については意外に的確に提案できるので、王の資質はあると思われる。

王国騎士&護衛:アナスタシア

姫ともう一人の護衛がアレなので、このメンバーではアーヴィン含めての常識人グループ。

その為、姫様への冷静なツッコミを披露します。

プレイ当初はガンナーとして戦いますが、タクティクスオウガでもそうですが、私的に使いづらいので弓使いとして使っていくのがオススメ。

上級職:マナスリンガー(ガンナー系)取得後のリーコン(弓職)を断然お勧めします。

おそらく、クイックシュートによるピタゴラスイッチで盤面を縦横無尽に走り回り、最後は宝箱開錠で〆る感じになります。

この子がマナスリンガー(クイックシュートがメイン)になっているかどうかでゲームの難易度が変わるかもしれない、そんなキャラですね。

● 天然系神官:リッキー

お付きのもう一人の方。

基本的に言動が幼く、ほぼ天然な動きをする。

神官として世間に触れていない期間が長かった為、純粋に成長した感じ?

身長・雰囲気からも相応に若そうですが、回復・蘇生の要のキャラになるので育成必須になります。

● 元王国騎士:レナード

この方については槍使いにするか、そのまま弓使いにするかで悩むと思いますが、弓で全然問題なかったので弓使い方面で育てていいと思います。

また、彼の本領はバックアタックのフレイムorホーリーアローで倒す・アローレインで広範囲攻撃・レアハンターによるトドメ役になっているかと…

てか、この王国の騎士団は何故か銃使い・弓使い・魔法使い寄り老紳士など飛び道具ばかりで剣持って戦う騎士がギディオンしかいないんだが…

アーヴィンの古い友人&ツッコミ役2:にっこりサイラス

王国の某研究所副所長の方、もちろんオッサン。

御覧の通りの魔法使いで唯一ワープ魔法(自身のみ)を持つ。

一部アイテムはこの方がワープしないと取りにいけないアイテムがあったりします。(…まあ、なくてもクリアできますが…)

Dルートでは、その経歴から物語を進める事に繋がる重要キャラ。

このルートの次はどうしたもんか…という手探り感は何とも言えませんね…

傭兵隊ハングドレイヴンの隊長:デズモンド

勝利の為なら手段を択ばない傭兵隊の見るからに凶悪そうなオッサンで、言動も荒っぽい。

傭兵隊ワイルドリンクスとアーヴィンに対してなにかと因縁を持つサメのような印象のオッサンです。

彼との決着をつけるかどうかでルート分岐になります。(後述)

戦闘中はやたら溜めて強力な一撃を叩きこんでくる、そんな印象…

ハングドレイヴン副隊長のアサシン:グレン

通称、ナイフ投げの曲芸師。レベルが上がると手裏剣を投げてくる…

基本逃げて投げる感の印象と、暇があれば襲撃にやってくる→襲撃失敗→「オヤジ!」→撤退!な人…

残念ながらマスクは外しません!

王国の軍事最高責任者:老将軍ダグラス

腰のレイピアで華麗に戦うと思いきや、ほぼ魔法キャラに寄っていく老紳士…

とあるルートでは王国最強剣士:ギディオンと一騎打ちに!?

てか、計3ルート中2ルートで存在感が空気…

しかも、主要ルートでは結構な憎しみ爺さん

王国最強の剣士:ギディオン

王国最強(?)であり、立ちながら気絶したり、その頑固さ&謎の騎士道精神で王国のボケ担当のような気もするが…

その格好のままに豪放で規格外、そして謎に律儀(某ルートでアッサリ戻ろうとしたり…)

ちなみにキラの剣の師匠であり、配下への武術の師事についてはアーヴィンもダグラスも認めている。

しかし、人格についてはダグラス達とのやり取りを見てもらえると…

カイル付きのメイド:二コラ

見たままに素敵なメイドさん!

魔術を嗜んでいるため、戦闘に志願してくれる傭兵隊付きのメイドさんへ!

そして家政婦は見た的にほんの少しだけ物語を進めてくれます。

見た目にクールなビューティーメイドさんですが、悪役ではありませんw

某国の将軍:ロベルト

某ルートで出てくる暗黒騎士風ですが、使ってくるのはグランドクロス(聖属性)だったり。

崖の上をピョイピョイ飛んで、宝を漁りに行こうとしたアナスタシアをグランドクロスで撃墜されたときにはどうしようかと本気で焦った…(この章で同じことされた人いるはず…)

以下からは悪い点のついて書いていこうと思います。

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  1. ルート分岐前にセーブ地点がない
  2. ストーリーが捻りがあると見せかけて、そんなにない。

悪い点①:ルート分岐前にセーブ地点がない。

マルチエンディングのゲームで、分岐選択肢前にセーブポイントがないのはユーザーフレンドリーではないかも?

このゲームでは15章葛藤の戦闘終了後イベントでルート分岐の選択肢を選ぶことになります。

その間にワールドマップ画面に行かないので、セーブが出来ません。

ボタン連打で間違って選択した場合、選び直すには15章開始前のセーブデータをロードする必要があります。

補足として、中断セーブ機能があるので、15章クリア直前のターンで中断セーブをしておくと選択肢を間違った際にいいかもしれませんが、あくまで一時保存でしかなく、簡単に上書きされるのでずっと保存するには適しませんので注意!

悪い点②ストーリーが捻りがあるようで…そんなにない

例にだすべきかわかりませんが、タクティクスオウガの様な民族紛争という深いテーマなどではなく、あくまでもお家騒動と兄弟喧嘩がメインのお話です。

お家騒動でも、例えばFFタクティクスみたいなそれぞれの「派閥争いが~! 獅子戦争が~! 宗教絡みが~!」というのはありません。(一部魔界は関係しますが…)

特にルート分岐でDルートが最初の人(私の場合)としては、クリフォードやローザ、フルカロルの動きが見えない分、謎を手探りで探す感があったのですが、ふたを開けてみると…という感じ。

次から良かった点を書いていきます。

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  1. ダウンロードソフト故の低価格!
  2. ストーリー分岐は3種類でそれぞれのEND!
  3. 各分岐ルート毎で仲間が被らない!
  4. 各ルート毎でラスボスが異なる!
  5. ルート毎の仲間キャラにもSP引継ぎしてくれている!
  6. 魔法装備を引き継いで、合成装備で縦横無尽に立ち回れる。

良い点①ダウンロードソフト故の低価格!

この作品はダウンロード販売のみとなり、通常価格2,200円なのですが、私の場合は新発売セールで10%Offにて購入、1,980円で購入しました。

この価格帯でマルチエンディング+以降の良い点になっていたので、十分にコスパ良しと考えます。

良い点②ストーリー分岐は3種類でそれぞれのENDがあり。

ちなみに、ゲームのプレイ時間(1ルート24章)としてはまったくの初見プレイの1週目で25時間、2週目は13時間、3週目は7時間と後述の良い点⑤と⑥によりドンドン周回時間が早くなっていきます。

なお、最初は2つのENDの選択肢が出ていますが、Dルートをクリアしたセーブデータで周回すると、Tルートの選択肢が現れます。(1週目がDルートだったので、SルートからTルートの選択肢が出るかは未確認)

良い点③各分岐ルート毎で仲間が被らない。

実はここが凄い所で、レギュラーキャラ以外で各ルートで2人ずつ仲間になるのですが、どのルートも全く被らない!

一時的に仲間になってルート分岐で敵になるという展開もないのでヤキモキすることもありません。

良い点④各ルート毎でラスボスが異なる!

ココも凄い所で、タクティクスオウガ等はラスボスが一緒なのですが、このゲームは道中のバトルステージやラスボスが異なります。

その為、ラスボス毎で対策内容が異なります。(例:Dルートなら即死耐性準備とか)

良い点⑤:ルート毎の仲間キャラにもSP引継ぎしてくれている!

良い点③で仲間が異なるという事は、「それぞれでSP(スキルポイント)稼がないといけないの?」という疑問も出てきますが、これはレギュラーキャラもそうですが、周回毎でキャラの獲得SPを持ち越しされています。

各ルート毎の仲間キャラにも共通でSP繰り越しがされているので、2週目以降ではSPが余る程蓄積されていますのでご安心を!

良い点⑥魔法装備を引き継いで、合成装備で縦横無尽に立ち回れる。

クリア特典として、SP・お金・アイテム・魔法品・パズルピース・パズルピース交換対応品が引継ぎされます。

その為、1週で1つしか手に入らない赤兎馬あぶみやウイングブーツ、風花のフード等で移動値マシマシや魔充マシマシなども可能!

もちろん、第一章から前週の最強装備を装着して無双プレイも可能!(ただし、レベルは1からなのでやられる時はあっさり死にますw)

そんなわけで、2週目以降は魔法の合成装備を更に最強に目指していく過程も楽しめます。

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まとめ:

全体的には好印象な感じでしたね。

物語はまあ、2,000円台ゲームの物語でストーリーは薄いのが残念でしたが、SLGとしてはノーマル1週目ではキャラが結構やられるような難易度2週目から無双プレイとなりうるのですが、3つのENDで、かつ、3種類のラスボスは周回しても結構手強い難易度になっています。

というか、ラスボスのチート感がキャラを薙ぎ払っていく感じですね…

また、装備の合成で快適に周回しやすいのも良かったですね。

比較として、価格が同額くらいのダウンロード専用ゲームが今のところサウンドノベルしかしておらず、そもそもストーリー性重視のサウンドノベルとの比較は難しいですね。

SLGとしてゲーム性で楽しめたらいいのかもしれませんね。

追記:

その後、SLG(主にSRPG)をチョコチョコやってきましたが、低価格DLゲームとして、周回要素等も含めて十分に楽しい作品だったと確信できましたね!

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