というわけで超絶お久な記事となりますが、今回はSteam版のビジュアルノベル:7 days to End with Youです!
なお、こちらの作品はsteam版:2022年2月リリース、その後にSwitch版2023年1月に発売され、デベロッパー(開発者):Lizardryさんによる個人開発のゲームとなり、パブリッシャー(販売元)は素敵ゲームを提供している我らがPLAYISMさんです。
Lizardryさんと言えば、次作として2023年11月にRefind Self:性格診断ゲームをリリースされています。
コチラの作品も気になっているので、いつかプレイしたいところですね!
…時は今、Steamサマーセール時代!
なお、今作はかなり独自なゲームプロットを展開した作品のようで、2022年の東京ゲームショウでゲームデザイナーズ大賞で2位を受賞されたとか…
※ちなみに3位に受賞したのはニディガらしいw(アレかぁ…)
そんなわけで今回のお品書き↓です!
ゲーム紹介:あらすじとゲーム展開
主人公が目覚めると、そこはどこかの部屋のベッドの上…
横を見ると、そこには…
誰だかわからない女性が心配そうにコチラを窺っている…
そうです、ゲームあるある:主人公は記憶喪失パターンですねw
本当にこのパターン多いですが、その始まり方の方が都合が良いことたくさんあるので…w
そうして、彼女は主人公に語りだすのですが…
(。´・ω・)ん?
全く言葉がわからない!w
見たことない文字なのだが、これって何語なの?w
きっと主人公もプレイヤーもそんな感じでしょうねぇ…
彼女はしばらく主人公に語り掛け続けるのですが、言葉が通じないとわかるや部屋から出ていきます。
こうして探索パートになるのですが、カレンダーを見るも何月なのかも文字が読めず不明…
とりあえず、身の回りを探ってみるとメモを発見するのですが…
絵が言葉を表しているのかな?
こういったメモに書いてある言葉はまだ簡単な方なのですが…
部屋を出て探索を続ける主人公ですが、建物内は広くもなく、ダイニングで先程の女性と出会います。
彼女は何かを主人公に語り掛けてくるのですが、やはり何を言ってるかわからない…
困った主人公(プレイヤー)は…
とりあえず、一つずつ言葉を「多分、こういう解釈だろう?」と推測していく事となる。
一つのワードに対して推測される言葉の意味や、話した時の印象の色を自由に定義付けしていくことが可能です。
解釈次第では、こんな感じに…
キーボードを使ってプレイヤーの自由に言葉の意味を付け加えていけますねw
とはいえ、上記の絵が描かれたメモは非常に少なく、ほとんどの言葉は…
主人公が指さしたモノに対し、彼女が答えた言葉から推測していく事となります。
この家に居るのは主人公と彼女のみ…
彼女の助けナシにはゲーム(物語)を理解することは不可能です。
そんな感じでゲームの流れが判ったら…
晴れて1日目が開始されます!
とはいえ、基本的には室内探索を続けていくだけなのですが、他の部屋には難なく入れてもらえるのに、家の外に出ようとすると…
彼女は決して主人公を外に出してくれません…
ココが異国の地だとして、外には危険が待っているから?
それとも別の事情があるのか?
そんなこんなで室内探索で疲れると、一日の終わりとばかりにベッドに向かいます。
(※探索を終了したい場合はいつでもベッドで寝ることも可能)
深い眠りの最中…
主人公は朧げな夢を見る。
この夢はいったい?
過去の記憶?
それとも深層心理にある感情なのか?
といった感じで1日目が終わっていきます。
さて、この物語は題名の通り、
7日目には一つの物語が終わってしまう…
そんな儚い生活(物語)を楽しむゲームとなっております!
では恒例の悪い点から行ってみよう!
悪い点:5点
悪い点①:人を選ぶ作品
ゲーム冒頭で語られるように…
今作も物語の解釈はプレイヤーに任すタイプの作品です。
私の中の名作:デイグラシアの羅針盤と同タイプのアレですね。
シナリオ作家が「この物語はこうです!」
という物語の結論を書いてくれていれば、その良し悪しを評すればよいのですが、
この手のタイプはプレイヤーがプレイ中&クリア後にどう感じたかが全てとなってきます。
こういうタイプの作品は十人十色の感想・評価に加えて抽象的な結論のパターンが多く、得てして人(プレイヤー)を選ぶわけで…
プレイヤー「そういう抽象的な感じ、もしくは丸投げ感が嫌!」
というプレイヤーは相応に存在すると思います。
私も、どちらかというとそのタイプなのですが、デイグラシアの羅針盤では逆に良い点となりました。
しかし、今作については…(以下参照)
悪い点②:言葉の自由な解釈について
このゲームの最大の特徴でありウリなのですが…
例えば、ある場面では「食べ物 皿 →食器かな?」
別場面では「植物 皿? →入れ物とか容器かな?」
こんな感じで最初に推測した言葉の意味を修正していくこととなります。
1つの言葉でも複数の解釈が存在するため、どの場面でもある程度意味が通じるような妥当な解釈になるよう修正していく必要があります。
まだモノなど名詞の解釈であればなんとなくでわかればいいのですが、形容詞とか動詞の解釈は1つの言葉に様々な解釈が存在するのでこの辺があんまり…ピンとこない感じです。
物語の解釈はプレイヤー次第とは謳っていますが、
開発者「シナリオプロットとしては、こういう風にプレイヤーに是非感じてもらえればいいな…」
というのは存在すると思うので、その辺を各プレイヤーに共感させるなら…
1日の終わりの夢に出てくる言葉の解釈の選択のように、いくつかの候補から一つを選ぶシステムの方がシナリオプロットに沿いやすかったのではないか?と思ってます。
そして、その中に敢えてミスリード的な解釈を入れても面白いわけで…(ちょいとミステリー風アクセント)
基本的に、ゲームを真面目に進めていけばある程度は「こんな感じかな?」はわかりますが、解釈次第では消化不良感は残る仕様になってます…(私)
悪い点③:骨格に対して肉付けが薄い!
また、この辺もクリアして感じたことなのですが、ネタバレしにくく書くと…
物語のプロット(骨格)的には私が好きそうな物語だったのですが、道中の肉付け部分(イベントやエピソード)が少ない為、二人の関係と事実に対してあんまり感情移入できなかったという感想です。
主だったイベントが〇問イベント・○○部屋くらいしかなく、もうちょい特殊イベントとか日常イベントとかで二人のエピソードを付け加えてほしかった感じが強い。
逆に、今作の高評価プレイヤーさんはこのエピソードだけで号泣されていることに唯々敬服するという感じでした…
また、今作は1セーブデータ式+1日毎にオートセーブされる事、そしてマルチエンディングによる周回+この悪い点が重なり…
部屋の探索や言葉の推測の必要がなくなれば、即ベッドで就寝してエンディングへ突き進むことになります…(私だけじゃないはず)
この辺が道中のイベントが抜けた代償のような気がしてなりません…
悪い点④:ゲーム世界観について
悪い点③に関連して、2人の関係性だけでなく、ゲームの世界背景についても通常プレイでは「?」の状態となりえます。
このゲームの世界観について、その詳細が書かれているのが新聞の内容となりますが、通常プレイにおいて新聞に書き込まれた内容が翻訳されていません。
その為、通常のプレイにおいては世界観不明のまま、主人公&彼女が何者なのかよくわからないままとなりえます。(悪い点⑤へ)
悪い点⑤:通常プレイ以外の方法で初めて世界観が解る仕様
一応念のためですが、通常のプレイでもおおよその結末にたどり着けます。
ただ、あくまでも未知の言葉を自由に解釈していくという通常プレイでは物語の真相を知るには流石に限度があると思います。
ココは詳しく書けない所ですが、このゲームの世界観や言葉の解釈の正解を導く上で、最終的に暗号解析手法が必要となります。
ちなみに私、この暗号解析が大の苦手ですw(むしろ嫌いな方)
そういうのも私的に合わない所であり、ゲームで示唆されていない手法を使わないと真相がわからないのも何か違うような気がします。
この暗号解析により、悪い点④の新聞の内容が解読することが可能となります…
同じく暗号解析が苦手(嫌い)な方は、ある程度通常プレイした後に攻略ページ探すと良いかと…
では、次に良い点へ!
良い点:5点
良い点①:セール利用でお得に購入!
今作のSteam版通常価格:790円、私はセール中に購入し、20%OFFで632円で購入しました。
Switch版では通常価格1,180円、過去のセールでは30%OFFで826円で販売されてますね。
なおクリア時間ですが、とりあえず3~4週ほど通常プレイ後に攻略ページを参照…
各種エンディングを見てプレイ時間は約7時間半といった所でした。
この作品はゲームプロット:未知の言語の自由なる解読という他のゲームでは味わえない個性を持っているため、通常価格帯でも十分楽しめるかと思います。
それでも、やはり悪い点①の様に人を選ぶため、ちょっと興味はあるけど…という方には是非セール中での購入をオススメします。
良い点②:言葉を理解(推定)する楽しみとリアクション!
この作品の最大の特徴は未知の言語を自由に解釈・解読することなのですが、
私がプレイした中でコレが一番感じれたのは…
そう、お料理です!w
最初はおそらくレシピであろう材料が「???」の状態でとりあえずブチ込んで…
彼女から苦笑いされながら「×」を何度ももらっていましたが…
日常シーンで植物の世話(コレは言葉がわからなくても簡単)をしたり、特にレシピ材料の解釈が合致して彼女から「◎」をもらった時にはメチャクチャ嬉しかったですね!
何週かプレイして、ある程度彼女の言葉の意味が解り始め、意味が通じてきた時の高揚感!
眠くなった時にコチラから会話をしたり…
驚きながらも、嬉しがる彼女を見るとホッコリします!
コレはこの作品ならではの良さですね!
そうこうして…
( `ー´)ノこの言葉、理解したZE!
と、思っていたら全然ダメだったことに落胆するまでがセットですZE!w
良い点③:2023年1月アップデートあり!
上記の通り、Switch版が2023年1月に発売されたこともあり、先行リリースされたsteam版にもSwitch版で追加された機能がアップデートされました!
その中で最も大きなモノと言えば…
エンディング追加!
(*’▽’)そういうの待ってました!
(※なお、私はアップデート前にプレイしてないのでわかりませんがw)
さらに更に!
良い点④:クリア後のおまけ追加(ギャラリー)
という訳で、上記のアップデートによりSwitch版に追加されたオマケ:ギャラリー追加によりイラストなども拝見できるようになりました。
物語の少しだけ補完要素+あの人にお布団をかけることが出来ますw
てかね、PLAYISMさんの他作品も同様に、Switch版の追加要素をsteam版にもアップデートして頂けるとありがたいのですが…
(。´・ω・)ん、具体的に?
彼女たちの100日間戦争とかギャラリー追加してくれ!w(もっと言うならムービーも!)
※ただし、パブリッシャー(販売元)が絡むと販売価格が値上がりする仕様なので一概には…
(※とある開発者さんに教えてもらった話)
良い点⑤:再プレイ時への必須的配慮がある
もし、この作品を再プレイする場合、真っ先にやらねばならないことがことがあります。
そう、それは・・・
既にあるプレイデータ(翻訳された言葉)を全て白紙に戻さないと、もう一度あの言葉が通じない状態で楽しめないということ!
そんな作品なので、プレイデータの削除機能がちゃんと存在してます!
もしなかったら、各単語を一つずつ手動で消していく羽目に…w
それは精神的にかなり残念なことになる!
…からなのか?w
この作品ならではの必須機能となりますね!
では、そんな感じでまとめへ!
まとめ&今回の関連記事:
まとめ:
未知の言葉を推測し、解釈していくというゲームプロットが最大のウリ!
まるで言語が解らない異国で付添人と二人三脚で生活する感じですかね?
とはいえ題名の通り、その滞在期限(1週)はとても短いものとなります。
ゲームとしては推測したワードを持ち越せるので、結局は周回して言葉の解釈精度を上げていくことになりますが…
それでも悪い点②の様に通常プレイでは自由解釈に限度はあると感じました…
最終的な世界観の真相に行きつくには別手法(暗号解析手法)をとる必要が出てきて…
というのが、どうも私的に引っ掛かりますね…
更に、物語としては本来であれば私の好きそうな物語なのですが、途中の肉付けがかなり少なく、言葉の自由解釈次第で不明瞭な印象を与えてしまうのは仕方がない気がします…
そういうモヤモヤ感は攻略サイトやネタバレサイトなどで補完する必要がありますね。
各エンドの結末にしてもプレイヤーの解釈が必要でもあり、その点でも強い印象を持ちやすくする為には肉付け(イベントやエピソード)がもう少し必要だったのではないかと悔やまれます。
ここまで書くと、悪い印象が強くなってしまいますが…
ただね…
ゲームプロットでもある…
未知の言葉の意味を推測し、解釈していく
この楽しみは間違いなく感じました!
その点は大変良かったと感じています。
さて、この作品のsteam評価としては大変好評な作品となります。
私はどちらかというと少数派の感想…
と、捉えていただければ…
結局のところ、あくまでも他人の感想はその人の感想でしかなく、自身でそのゲームをプレイし、感じ得たモノが全てなのだから…
という感じで〆ます。
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