俺「スクエニのソフトか…なんか人に寄って評判がチグハグなんだけど?」
回答「結論:好みで全く評価が違い、かつ、購入時期でも大きく変わる作品だな」
今回の記事は2019年8月22日発売で、販売会社:スクエニ、開発会社:Tokyo RPG Factoryの作品「鬼ノ哭ク邦」です!
ちなみに Tokyo RPG Factoryさんの作品には「いけにえと雪のセツナ」というのもあるのですが、儚い系物語っぽいので、いつかはプレイしてみたいなぁとは思っています…
それはさておき、今回はこのまま物語のプロローグから第1章までを見ていきたいと思います。
理由は後程…

物語の開始早々、主人公:カガチの両親が病気で死亡した所から始まります。
大人たちは「悲しんではいけない」とカガチに話しかけ、来世への期待を口にする。
平気だと言って外に飛び出すカガチ、そうは言っても落ち着けず外をフラフラ歩いていると…

不思議な少女と遭遇します。
話かけると、よく解からないことをカガチに告げて消えてしまいます。
カガチの幼馴染:マユラは、逝ク人守リでマユラの父:クシにお願いし、逝ク人守リの力を使ってカガチと両親の魂を引き合わせます。
その際に、クシもカガチにこう言います…「悲しんではいけないよ」と…
「悲しみは死者をためらわせる、ためらえば迷い、迷えば生まれ変われない」
「迷う事は輪廻転生のこの邦の理に従わないことになる」
そして、両親の魂と引き合わせた後、こう言います。

それから20年後、カガチは逝ク人守リとなり、その意味を知ります。

ちなみに、 逝ク人守リとは「死者と生者の間を取り持つ調停者で、幽リ世(あの世)を行き来しながら、迷いにより輪廻転生ができない迷イ人(死者)を救済するのが仕事」なのだとか…
そんな第一章は、モンスターが出る草原で亡くなった男の子の迷イ人を救済するお話です。

草原を進み、件の迷イ人の少年を発見する二人。
少年は、自分がいなくなると両親が寂しがるのではないかと心配しているようで、二人にもう一度だけ両親に会いたいとお願します。
願いを叶える代わりに、両親にちゃんとお別れをすることを条件として、二人は既に死者である少年の魂を両親の家まで連れていくのであった。
道中のモンスターを倒しながら少年の家に到着した三人(?)、両親に話を聞くと、死んだ少年が安心して来世に行けるよう、ずっと祈っていたそう…
もう一度両親に会うという願いが叶った少年ですが、両親の話を聞きながら少年は泣き出します。

まだまだ幼い子供です。寂しいですよね…
カガチは、少年が両親と離れ離れになることを寂しがって泣いている事を両親に伝えます…
すると、悲しんだ母親は…

カガチ「引き返せなくなるぞ?」
カガチ「だったら道はひとつ、あんた達が向こうへ逝くしかない。」
母親の決意を聞いた父親は…

カガチ「いいんだな、それで?」
カガチ「…あとは俺たちの仕事だ…」

かくして、逝ク人守リ:カガチの物語が始まります…

・・・
プロローグからここまでで、既に沈んだ気分+物語の進み方が想定をかなり超えてきている事がお分かりいただけただろうか?
そんなプレイヤーの想定外の方向へ行く「鬼ノ哭ク邦」の評価の始まりです!
以下から悪い点から行ってみたいと思います!
- 鬼ビ人の使いやすさに隔たりがあり、強化するのが面倒。
- (どっちかというと、一部)スタイリッシュアクションではないゲーム。
- ロード時間が長く、チョイチョイ挟む。
- 一部ボイスだったのが残念。
- 道中の物語はプレイヤーの意表を突いてくるものばかりだったが、ラストは…
悪い点①:鬼ビ人の使いやすさに隔たりがあり、強化するのが面倒。
良い点①にも関わりますが、鬼ビ人毎で使いやすさに隔たりがかなりあります。
例えば、ダッシュアクションのある初期鬼ビ人:アイシャの場合、ダッシュ攻撃やダッシュ回避、素早い連続攻撃で立ち回れるので非常に使いやすいのですが、ジャンプ系鬼ビ人:ザーフ等を回避として使うにはかなり厳しく感じます。
私と相性が悪いのか、「使いにくいなぁ」と思った鬼ビ人をほぼ使わなかったので、加入した後も…「誰だっけ?」状態になります。
結局、4キャラ分しか編成できないので放置状態になる可能性大ですね…
悪い点②:(一部)スタイリッシュアクションではないゲーム。

見下ろし型のアクションRPGなのですが、敵味方共に激しく動き回るという感じではなく、どちらかというと演出によるエフェクト重視なゲームです。
その為、スキルを乱発して範囲攻撃で一掃していくゲームとなり、スキルを撃ったらCT明けまで通常攻撃or回避or鬼ビ人チェンジして攻撃という流れです。
じゃあ、CT明けまで鬼ビ人代えまくれば…という感じになりますが、チェンジするまでの間が無防備&移動速度低下が発生します。
この時間をスキルツリー強化で短縮することもできるのですが、鬼ビ人が強化されるまでの間、スキルの整っていない鬼ビ人で闘わなければならないというジレンマが続きます。
あとは悪い点①のように、鬼ビ人毎に使いやすさに隔たりがあり、折角ジャンプ回避しても判定が微妙で、ほとんど撃ち落とされることが多々あるのもスタイリッシュ性に欠ける気がします。
悪い点③:ロード時間が長く、チョイチョイ挟む。
まずは、ゲーム開始前のアップデートがないかのチェックでロード時間が長いのは良いとしよう。
それ以外でも、ワールドマップの変更やイベントの一つ毎にロードを挟むのが結構な頻度で発生する。
例で言うと、ゲーム開始までのタイムが48秒、セーブデータのロードが17秒、ワールド移動で17秒、イベント移行で12秒…
右下の花(?)が点灯していく画面、やたら見てた気がしなくもない…
悪い点④:一部ボイスだったのが残念
一応にボイス有りなのですが、ハーフボイス? 一部ボイス? というべきか、掛け声とか一言しゃべって以下文章という流れがずっと続く。
ちゃんとボイスを聞けるのは、プロローグ、エンディング、一部イベント、鬼ビ人語り、あとは各章のボスを倒した時の爆発シーンくらい…かな?
折角声優さんがいるので、もうちょっとしゃべらせても良かったのでは?
悪い点⑤:道中の物語はプレイヤーの意表を突いてくるものばかりだったが、ラストは…
エンディングは計3種あり、1つは最終戦前、残りは最終戦後の選択肢で変わります。
道中の物語の展開は中々にプレイヤーを驚かせてきますが、エンディングについては…
1つは良いとして、あの1匹と1人のエンディングは…どう解釈すれば?
では、以下から良い点を行ってみよう!
- RPG要素として、スキルツリー&鬼ビ人の記憶解放と、やり込み要素がある。
- レコード機能で、物語のレジュメや人物を確認できる。
- ソウルクレイドルをチョット思い出した。
- Switchの後発プレイヤーにとっては有難い恩恵!
- 輪廻転生・死をテーマにしつつ、独自概念を展開したゲーム!
良い点①:RPG要素として、スキルツリー&鬼ビ人の記憶解放とやり込み要素がある。

鬼ビ人の強化は、敵を倒した際に一定の確率で憑依した鬼ビ人の鬼魂を手に入れることで可能です。
その為、強化対象の鬼ビ人を憑依し続けることで段々とスキルツリーを広げる事ができます。
最終的に全スキルマスター後に余った鬼魂についての配慮もあり、悪い点①も存在するが、マスター後も同じ鬼ビ人を使い続けるメリットもあり!
…逆に言えば、使いやすい鬼ビ人(例:回避しやすいアイシャ等)一人だけの使用でも大抵何とかなるという問題が…
私の場合、アイシャ(ダッシュ・片手剣)・ディーア(遠距離)・クレイズ(範囲・状態異常)・イザナ(ワープ・範囲)の固定編成でプレイしていましたが、無の鬼魂未使用で4人の記憶を普通に見れるくらいでクリア可能です。
ただ、他の鬼ビ人の強化はできていないので、そこらへんはクリア後に行けるダンジョンか、迷イ人クエストで手に入る無の鬼魂を使ってボチボチできればいいかなぁ…(この辺がやり込み要素かも?)
- 難易度ノーマルプレイで、ラスボス以外で武器スロットに影石を付けずにプレイ可能。
- 影石はノーマル・改・極・レアがあり、極とレア以外はゴロゴロ出現するので、特に~改までの鬼魂入手率UPの影石は使い捨てとして、強化したい鬼ビ人の武器に使って強化の足しにしても良いと思われる。
- 影石は、1スタック10個まで持てるので、貯まりきるまでに使ってみよう!
良い点②:レコード機能で、物語のレジュメや人物を確認できる。

この辺はゲームの思い出を振り返るのにいいですね!
あと、一部キャラはレコード中は2Dと3D版に切り替え可能!
まあ、過去記事のメモ探しゲーに比べたらなお話くらいで…
良い点③:ソウルクレイドルをチョット思い出した。

子供の出生率低下と言えば、私の中ではソウルクレイドルを思い出します。
そうそう、この前ニンテンドーセール対象を見てた時に気づいたのですが、ソウルクレイドルがSwitchでもプレイできるようになったようですね!
あのストーリーもちょっと違いますが、輪廻転生ものストーリーでした…
そして、表ルートよりも裏ルートのカオスっぷりに定評があったゲームですね…
良い点④:Switchの後発プレイヤーにとっては有難い恩恵!
これはある意味でSwitchの先発プレイヤーのおかげでもあるのですが、このゲームは大変評価が分かれるゲームの為、先発プレイヤーが発売時にフルプライスで購入、その後評価を低く見積もってくれた為、ソフトの中古価格が下落しているっぽいですね(調べてはいませんが、他の人の評価や、PS4の価格を見るとなんとなくねぇ…)。
例えが古くて申し訳ないですが、PS2時代のアンリミテットサガみたいな感じの印象…
(※ スクエアの人気シリーズ「サガ」の新作ということで、皆が発売と同時に買ってみたが内容が攻めすぎてて大爆死! 皆が我先にと中古屋に売りまくった為、在庫多量と価格暴落により発売から多少の期間で980円とかで売られた…攻略本の方が高いという…しかし、新しい試みが多数あり、マニアにはすごく評価された)
ちなみに、カートリッジの定価販売が5,800円(税抜)なのですが、ネットの中古価格で2,000円前半くらいです。
なお、私は偶々セールだったのか店頭で1,000円前半で購入しました…
1,000~2,000円位ということは、まさにダウンロード専用ゲーム(インディーゲーム等)と同じ価格で本来はフルプライスのゲームが楽しめたので、コスパで言うならそりゃあもう…(ライトプレイで30時間以上遊べたよ)
また、後述のかなり独自な物語を展開しているので、そういった意味でも十分元は取れているかと思います!
良い点⑤:輪廻転生・死をテーマにしつつ、独自概念を展開したゲーム!
まさにコレが一番大きいですね!
敢えてプロローグだけでなく、物語の1章を真っ先に記事にしたのはコレが理由です。
とにかく、普通のゲームだったら子供が無事に輪廻転生できるように祈って終わり…という流れになりそうですが、このゲームの世界観では子供が思い残すことなく逝く為に両親共に死ぬことを望むのです。
なんか武士の世界や古代エジプト(ミイラ)みたいな、「主君が死んだので、後追い自決してあの世で仕える」みたいな概念ですね…

また、輪廻転生の理を根幹としている為、今世で願いが叶わないなら早々に見切りをつけて来世に向かう行政サービス「ミトリ(看取り?)」があり、更には輪廻転生に貢献できるのでお金が支給されるという、自殺幇助すらあったりする、そんな世界のお話です。
そんな積極的な死が許される世界では、本来万死に値する罪を犯した者は、逆に牢で死ぬまで監禁されることになります。(苦痛のまま輪廻転生を遅らせる刑)

そんな世界感だからこそ、輪廻転生に対する疑問や疑いを持った者は重罪となります。
2章では、輪廻転生の不安材料である記憶や心の継承についての疑念のお話と続いていきます。

あ、ちなみに無事に輪廻転生できるようにという意味で、死を追悼するイベント(初七日みたいな)も邦にはあったりします…
そんな重いテーマの物語を進めていくと、輪廻転生を巡るトラブルが多数…
このシーンとか…

このシーンとか…

プレイヤーを驚愕させることが多々起きます…(心にきますけどね)
まとめ:
悪い点なども含め、私がもしも新発売としてフルプライスで買っていたならば、ゲーム性としてマイナス評価だったかもしれません。
しかし、後発組の利点としての良い点④で価格帯がかなり下落していてDLゲーム位の価格で遊べることと、何よりも良い点⑤の唯一無二の概念を持つ物語を楽しむという点が私の中で高評価に繋がっています。

そんな独特な世界感の「鬼ノ哭ク邦」、あなたも廻(めぐ)ってみませんか?
追伸:

まあ、シャ〇もそうですが、仮面を取った素顔がねぇ…
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