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映画えんとつ町のプペル 感想・評価

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まさかの経済学映画? 子供視点:映像のきれいな絵本・夢を追う事は素晴らしい/大人視点:あなたの今までの常識とは?あなたの人生に蓋をしていませんか?

キンコン西野とクラウドファンディングで有名な絵本、えんとつ町のプペルが映画になったとの事で、原作を一切見ていない私が見に行ってきました。

おそらく吉本興業が制作会社になっているからでしょうが、声優に芸人が多様されています。

大抵のこのパターンは声によるキャラクターの劣化が発生するのですが、この作品は全く違和感がありません。てか、スコップ役の藤森慎吾がメチャクチャはまってます。そして、どのキャラとして出ていたのかわからない相方:カジサック・・・

ちなみに、映画公式HPで原作絵本を無料で読むことができます。

映画を見てから原作を読んでみると、キャライメージや設定などがかなり作り込まれていることに気づきます。てか、掘り下げすぎて別の物語になってませんか?

特に一番掘り下げられているのが、このえんとつ町の生い立ちです。

  1. この町はなぜ上を眺めてはいけないのか?
  2. なぜ煙突から大量の煙を出し続けているのか?
  3. なぜ海の外に出てはいけないのか?
  4. 異端審問会はなぜ異端者を捕らえているのか?
  5. この町の貨幣「腐るお金L」とは?

原作では書かれていない、かつ、物語上意識もしていなかった事が、映画版では凄く深く、そして根幹として脚光を浴びていて別物語のような体をしています。

キャラクターとしては父:ブルーノの存在と、町に住む子供:アントニオの二人が、物語に凄く深みを出していると感じました。

特に物語のクライマックス、アントニオのシーンは大人に刺さる何かがある気がします。

「あなたの人生に何か蓋をして閉じ込めていませんか?」

また、主人公:ルビッチのセリフで要約になりますが、

「誰か確認したのかよ? 確認しなきゃ、あるのかどうかわからないだろ!?

常識では無い(無駄)とされているけれど、だれも確認もしていない(試していない)ということは、無い(無駄)とは言い切れないし、有って(有効)もおかしくはない。

父:ブルーノのセリフで、

「俺の子供の将来をお前らが勝手に決めるんじゃねぇ!」

などなど。大人の心に刺さるフレーズがチラホラあります。 

感想として言えば、とても良い映画だと思いました。映像もきれいですし、映画館で見る価値は十分!

そして、絵本が原作なので、本来は子供向けに夢や希望、感動を持たせる内容ですので、子供が見ても大満足でしょうし、大人が見たとしても感動と何か心に刺さるモノ、また現代社会について思いを馳せる事のできる作品となっています。

ココより考察と少しネタバレが入るので、気になる方は映画を見た後にどうぞ。

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一見、きれいに終わっていく物語ですが、子供視点では希望の物語として続くでしょう。

しかし、大人視点で見た場合、劇中後に大きな衝突に巻き込まれそうな気がします。経済と考え方の違いによる戦争・・・もしも例えるなら進撃の巨人的な?

相手はおそらく、富を得るためには容赦がない資本主義との交渉になっていくわけで、しかも相手は「腐るお金L」なんて無用の物です。貿易・折衝には必ず外の国の貨幣を中心として進んでいくでしょう。その時に「腐らない貨幣」を持たない彼らが搾取されないかが心配になります。それを防ぐ為には、彼らは独自の技術なり鉱石なりの資源を持っていないと搾取されて終わりそうな気がしてなりません。

それとは別で、プペルの心臓が空に戻るシーンなのですが、映画最初のシーンもそうですけども、アンパンマンを連想してしょうがありません・・・

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