今回の記事は、過去記事の続きでもある「探偵神宮寺三郎 プリズム・オブ・アイズ」の後半回です!
この記事で前回できなかったゲーム自体の感想・評価を行っていきます!
前回同様に好印象から◎、〇、△、×で記録していこうかと思います。
では残り6事件とオマケを見ていきましょう!
◎事件⑨:椿のゆくえ(携帯版16作目)
この作品はねぇ…
私的には計14作品の中で一番良かった作品です!
冒頭から人が行き交う交差点の中で一人佇む神宮寺…
このゲームは冒頭で語りが入るパターンが多いのですが、まさにこの事件の特徴をとらえていますね…
事件自体は、実際にあった事もなければ素性も知らない、ネットだけの繋がりしかない友人:ツバキを、依頼人:亮太と共に消息を探る物語です。
そんな人探しがまさかの展開に発展していき…という流れなのですが、基本は亮太の成長物語でありながらも、依頼に関わった人達が皆良い意味で影響されていった事件でもあります。
少し偶然が重なりすぎる感も無きにしも非ずですが…
もうね、本当に良かったよ!
…てか、神宮寺さんがデジタルディバイド…
後日談:X上で応援コメントをもらったのが契機で思い出して再プレイしてみましたが…
やはり、イイものはイイ!w
この良い影響の波及効果がトンデモナク良き!
この物語、ほんと好きだわ…
△事件⑩:果断の一手(携帯版18作目)
この作品は賭け将棋における真剣師のお話がメインですね。
なんていうのかな、北野武感が出ている気もしなくもないですが、真剣師:桂木とその家族(元弟子含む)を中心とした物語です。
「事件①:時の過ぎゆくままに」の様に、殺人事件ではない為、あまり迫力の出ない作品でもあります。
なのですが、事件①同様に家族モノでありながらも、終わり方はある意味スッキリしている作品の為、私的にはまだ許せるかな?
てか、愛人秘書がちょっと胸糞悪いですけども…
桂木の集中力と執念…ある意味羨ましい…
〇事件⑪:連鎖する呪い(携帯版19作目)
この作品は、まさに金田一の様な村の伝承や呪いに関連した事件です。
こういうの大好きだ!w
「彼が私よりも死を選んだ理由を知りたい」
依頼人:由美子は、バイクごと海へ身投げして自殺した恋人の調査を依頼する。
調査を進めていくと、ある村の伝承に…
「ある村の神社には黒い絵馬が奉納され、そこには呪いの言葉が記されており、恨んだ相手を確実に殺すことができるという…」
事件には、謎の占い師・神宮寺の助手を名乗る者・追跡者など、神宮寺の捜査をかき乱す者が現れる。
そして事件の真相を追う為、神宮寺たちは山梨へ!
良いね、こういう流れの事件!
〇事件⑫:魔境の真実(新作)
作品のビジュアルがガラッと変わりましたが、この作品以降が今作:プリズム・オブ・アイズの本編(新作)になります。
なお、「事件⑥:三郎と謎の秘宝」も新作(おまけ番外編)だったりします。
この作品の主人公は、「クマさん」こと刑事:熊野参造です!
ちなみに、神宮寺が消息を絶った「事件③:亡煙を捜せ!」もクマさんを操作することになりますが、今作は事件を説くのもクマさんです!
新作4作品(※おまけも含む)はアニメーションが入っており、クマさんが喋る・動く!
そして、犯行現場で犯人に決め手を突き付けます!
この作品も「事件⑪:連鎖する呪い」の様に、神代文字(漢字伝来以前に使用されていたとされる文字)と古墳から出てきた銅鏡の呪いを絡めた事件なのですが…
やっぱり、こういうの良い!
△事件⑬:死者に捧げる石(新作)
この作品は探偵助手:御苑洋子さんの主人公回です!
今作は、ジュエリーデザイナーの友人:結子の依頼により、洋子さんがジュエリーのイメージモデルとして素敵な衣装を身に纏い参戦するのですが、私的には「事件⑦:ふた色の少女」の衣装の方が大好きです!(完全な趣味です)
それとは別件で、結子の恋人:関の浮気調査をしながらも、巷で発生中の犯行現場に何故か宝石が置かれている連続殺人事件が繋がっていく…そんな物語です。
絵柄が違えど、洋子さんは出来る助手さんだなぁ…(神宮寺よりも有能のような…)
実はこの作品、なんでかイマイチ感が強いんですよね…
真犯人が意外すぎたからか?
唐突な流れ過ぎて…「え?」ってなる作品でしたね…
〇事件⑭:虚飾ノ夜(新作)
というわけで、私がラストにしたのは神宮寺が主役の新作です。
なんというか、神宮寺さんの愛車が妙に古臭い…(シブいと言えよ…)
開始早々に暴走車をカーチェイス、更には愛車をボコボコにする神宮寺…(とばっちり①)
更には大学時代の友人:朝倉と突然再会するも、スマホを落とした際に自身のスマホと朝倉のスマホと間違える…(とばっちり②&脱デジタルディバイド)
なおかつ、スマホを返そうと朝倉を追っていくと…銃で撃たれる・バットで襲われる・世界規模の犯罪組織と対峙する…(とばっちりΩ)
とまあ、事件としてはこのゲームでは最大級!
そして、誰? どの組織? そんな感じで騙し合いに巻き込まれていく!
×おまけ:DAEDALUS(ダイダロス)体験版
もう既に販売されてますが、神宮寺三郎シリーズの新作ゲーム:ダイダロスの体験版がおまけで入ってます。
少年~青年時期の神宮寺三郎が主人公の物語の様ですね。
ヴィジュアルはキレイなのですが、色々面倒そうな印象が…
あくまでも体験版なのでチュートリアルがメインの様です…
では、以降から恒例の悪い点からいってみましょう!
悪い点①:特になし!
珍しいことに、このゲームについて言えば、悪い所が特にないです。
上記のダイダロスの体験版が何とも言えない感じではありましたが、アレはあくまで体験版なので…
強いて言えば…
パスワードの発見が面倒で、対象の事件で調べ忘れるケースでしょうか?
普通に事件を全部解いてから、それでもパスワードリストに漏れがあるなら上記の画像を参照でパスワード入力していけばよろしいかと…
…悪い点がほぼない=良い点しかないのか?
以降で見ていきましょう!
良い点①:神宮寺三郎シリーズ短編集! ボリュームが多い!
まず、良し悪しの考え方として、
- 1つの事件を長時間掘り下げていく長編大河ストーリー
- いくつものショートストーリーを紡ぐ短編集
どちらが目的か? でこのゲームの好印象度が大きく変わります。
前者の場合であれば、このゲームは駄作と成りえます。
もしくは、過去作(携帯版・FC版)よりプレイを続けている探偵神宮寺三郎シリーズの生粋プレイヤーは正直興醒めするかもしれません。
理由として、1事件につきおおよそ2~3時間で事件が解決するショートストーリーだからです。
しかし、全くのシリーズ初プレイの私から見たら、実際に全事件を解決した時点で40時間ほどかかり、かつ、全体的に内容も面白かったです。(一部ハズレ事件があったが…)
そう考えるなら、ボリュームは十分にあったと思いますし、かつ、短編集として空いた時間にチョロっとプレイして1日1事件を解いていく感じに進めて行くことができたので、テンポも良かったと感じてます。
もしも、前者を目的として長編の読み物ゲームがプレイしたい! という方は、以下をお勧めします!
良い点②:セール利用で圧倒的コスパ!
特に重要なことがあります…
「コイツは通常価格で買うな、絶対だ!」
というのも、このゲームは毎月ちょくちょくセールしているようで、通常ダウンロード価格5,490円→1,098円と80%offで購入可能です!
また、パッケージ版も販売しているようなのですが、そもそも出荷品数が少ないのか店頭に置いてないケースが多く、かつ、ネットの中古価格でも未だに4,000円位で販売されています…(※2021年時点)
愛藏家の保管用なのか?
良い点③:新作3作+番外編(新作)にはアニメーションあり!
既にチョロっと紹介した計14事件ですが、過去作リメイク10件+新作4件(おまけ事件含む)の構成となっています。
リメイクの10件はオール静止画で物語が進んでいきますが、新作の4件は一部アニメーション&音声付きです!
- 神宮寺三郎役:小杉十郎太(紅竜先生・剣持警部・ヘンケン艦長など)
- 御苑洋子役:能登麻美子(鷺月子・戦ヴァル1のコーデリア様!?・大鳳など)
- 熊野参造役:立木文彦(碇ゲンドウ・スロウス・イッテQナレーションなど)
フルボイスではないのですが、そこはまあ…
しかし、オープニングムービーはカッコいいですよ!
良い点④:シブい系大人の探偵物語
今の作品でこんなにガンガン煙草を吸わせるゲームも珍しいですよね…
あと、チョイチョイ神宮寺さんは自宅兼事務所&バーでお酒を飲むシーンがあるのですが、ずっとバーボンだと思っていたアレ、実はブランデーだったという…
そんなわけで、神宮寺さんにあやかって初ブランデー買って飲んでみたのですが…コレが案外うまい!
しかも、ウイスキーブームの陰でひっそりとコーナーが隠れているので、長期熟成のXOも安値で販売されていたりするので、ちょっとハマりそうな気配も出てきました…
という、新カテゴリーな記事に発展しそうな気配を感じた作品でもある!
まとめ:
特に悪い所がないゲームでしたね。
もしも過去作を既にプレイしたことがある場合、修正してあったとしても物語の結末は変わらないと思われるので、その分コスパ感は悪くなるとは思います。
ですので、この記事①②を見て頂いて、過去にやったことがある、もしくは結末を何となく知っているなど、その事件を差っ引いて検討いただければ幸いです。
私は神宮寺三郎シリーズとして初プレイでしたが、同様に初めて触れる方であれば大満足な短編集です!
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