というわけで、今回の記事は罪悪感三部作の三作目:THE WAKEです!
なお、今回私はsteam版でプレイしていますが、この作品はDLソフトとしてswitchでも販売していますし、前作:レプリカ・リーガルダンジョンも同様に販売されていますので、罪悪感三部作をプレイされたい方はお手持ちのプラットフォームでどうぞです!
そんなわけで、この三部作は韓国の開発者:SOMIさんが開発された作品で…
各作品の特徴はすでに記事にアップしているので後述の関連リンクよりご確認いただけると幸いです。
また、それぞれの作品に繋がりはありませんのでどの作品からプレイしても大丈夫なのですが…
各作品共にぞれぞれ結構なクセを持っていますので、記事を見てもらって自分にとっつきやすい作品から始めてみた方が良いかもしれません。
この記事のまとめに一応、オススメのプレイ順は載せときますが…
う~ん、あくまでも参考程度に…
なんですが…でも、ココでも書いときます。
この作品:The Wakeは三部作のラストにプレイした方が良いかなと思います。
なお、今回はいつもの記事構成と若干異なり、まとめ下のリンクと追伸下にそれぞれの関連リンクを用意しています。
では今回のお品書き!
ゲーム紹介:あらすじとゲームの流れ
まず最初に、このゲームの主要登場人物は少ないです。
ゲームが始まると、ラインみたいにメッセージが流れてきます。(この感じ1作目:レプリカを思い出しますね)
ちなみに、このメッセージが流れている間はゲーム内での現実時間です。
詳細な記述はありませんが、現実での登場人物は子供とその母親、そしてその旦那さんでしょうね。
状況から、旦那さん(以降、或る男とします)は大怪我をおったのでしょうか?
かなりの重体のようで、手術を受けて入院中の様です。
手術後の容体も良くなく、記憶障害も発生しているよう…
ゲームあるある:ゲーム開始時に記憶喪失パターン?
なんですが、今作は過去の記憶を取り戻し、何故入院するハメになったのかを追う物語ではありません。
そんな絶賛記憶障害中の男は、妻に日記を持ってくるよう要求します。
しかし、この日記というのがこのゲーム独自のアイテムで…
手書きによる日記でなければ、ワープロなどでもありません。
家にずっと置かれている、よくわからない機械なのだとか?
病院の医師は、記憶障害を直すキッカケになるかもしれないと、或る男にその日記を見せるように指示します。
こうして、本編が始まります…
ちなみに↓画像がこのゲームのメイン画面であり、今作ではスマホでなくて機械(日記)とにらめっこしていきます!
うん、昭和な意見になりますが…ザ・ベストテンのカタカタ文字が変わるヤツですねw
少し昔のプラットホームでも見かけましたし、一番直近で見たのは…
ジョン・F・ケネディー空港のアレだ!w(※シロナガス島への帰還)
ディスプレイは英語で表示されていますが、その訳は字幕表示されるのでソレを読んでいく流れです。
日記ですが、まず前書き(プロローグ)として書かれているのは、
この日記は(或る男の)祖父の葬儀をした3日間の事が書かれているとのこと…
その葬儀に或る男が参加し、そこで見た・知った・感じた・思い出した事を綴っているようですね。
日記を1ページ(?)ずつ読んでいくと、突然現れるのが意味不明に並ぶアルファベット群…
そう、暗号です!
暗号解読方法について、或る男の妻から説明されますが、要は…
・各章の暗号に到達すると、日記(機械)からメモが印刷されて出てくる。
・メモがヒントとなり、日記に同梱された各種ガジェットを使用して暗号を解析する。
そして…
・日記に備わっているアルファベットを読み替える機能を使用して正しいアルファベット群に変える
そうこうして、暗号解読により読めるようになった日記の続きを読んでいく…
コレがゲームの流れです。
プレイヤーへのご褒美?というか、暗号解読し、その章を全て読み終えると…
日記を書いた或る男の人生の1ページ:写真が日記から出てくる仕様です。
こうして妻と医師、そしてプレイヤーは重体であり記憶障害の男に自身が書いた日記を読ませていくのであった…
さて、ここまでがプロローグでありゲームの流れなのですが…
この日記には一つの問題があり、それは…
日記がウソを書くのか、それとも書いた人がウソを書くのか?
そんな感じの物語でもあります!
では、恒例の悪い点から!
悪い点:4点
悪い点①:かなりクセのあるゲーム内容
ゲーム要素としてのメインとなるのは暗号解読!
もっと極端に言えば、暗号解読ゲームそれだけです。
そんなわけで暗号解読が嫌いな方には苦行となります。
私的には暗号解読苦手人なので、ジャンル的に本来は敬遠するゲーム…
なのですが、その他の罪悪感三部作をプレイ済だと…やはり気になるゲームとなります。
暗号解読好きな人にはいいかもですが、それ以外の方には注意!
悪い点②:暗号解読システムのやり方が分かりにくい!
一応チュートリアルで説明はされているのですが、わかりにくいです…
ゲームの流れ自体は、機械をダイヤルを回して日記を読んでいき、暗号化されたページに行きついたら暗号解読のメモが出てくるので、それをヒントにスライド式暗号機やその他ガジェットを使って解析し、読み替えるアルファベットのプラグを差し込んでいきます。
そして、どれでも良いので読み替えるアルファベットのプラグ差し込みが5つ正解であれば解読成功!
一気に暗号文が読めるようになります。
悪い点③:暗号解読方法が分かっても、そもそもアルファベットが読みにくい!
そうなんですよねw
せっかく暗号解析、いざプラグを差し込もうにも機械自体が真っ黒&プラグも黒いのでわかりにくいw
更にアルファベットもグラフィック的に見にくいため、誤った文字にプラグ差し込んで「あれ?」っとなることが多いです。
その為の左端の正解ランプなのですが、物語が進むと最大4つまでランプの正解点灯機能がロストします…
その為、後半戦はプラグ差し込みミスっていても最後まで分からないまま…
悪い点④:ゲーム終了、一瞬呆気に取られる(私の場合)
ゲーム要素は暗号解析がほぼ全て…
じゃあ、それ以外の物語要素はというと…結構な短さです。
極端な話、暗号解析の答えをどこかで調べて即暗号解析正解すると…驚異のスピードでクリアできます。
悪く言うと、暗号解析によりゲームの尺稼ぎしてる感…
そんなわけで、まずはじっくり暗号解析をお楽しみください。
そして、どうしてもわからない状態になったら…ね?w
というスタンスでプレイしましょう…
↑のプレイスタンスでクリアしましたが、それでも短いという印象は否めませんが…(私の場合)
では、続いて良い点行ってみよう!
良い点:4点
良い点①:セール利用でお得に購入!
switch版、steam版もこの作品は結構な確率でセール対象になっています。
元々のDL価格もSteam版:580円と高くはないのですが、今回私が購入したのは2023年オータムセール時で50%OFFの290円で購入しました。
Switch版もDL価格699円と安く、セールでは30%OFFの489円で購入可能の様です。
コスパ感で言うと、若干ボリュームが少ない事もあり、セール利用をオススメします。
良い点②:各章ごとの章名を楽しもう♪
各章ごとにその章を表現した章名がついているのですが…
若干廚二病を患ったプレイヤーなので、こういうのはモチロン大好きです!
良い点③:既婚者や片親で育ったプレイヤーからすると…?
この辺もうまく書けませんし、記述が難しいところですが…
少なくとも既婚者視点でプレイした感想として…
或る男視点で立つと確かにそう思って生きるだろうし、そうあってほしいと思います。
しかし、その後に語られる兄が言ってた事について…
確かにそうだな…とも強く感じました。(後者の方が強く感じ、ハッとしました)
良い点④:さすが罪悪感三部作のラストである!
ネタバレの為書けませんが、そうですね…
物語のメインとなるのは或る男の祖父が亡くなり、そして執り行われたお葬式期間の3日間…
そこで或る男が見たこと、聞いたこと、感じたこと、思い出したことの日記です。
これだけで物語の9割占めるかな?w
残りはその後日談みたいな感じです。
立場というか、視点が変われば…そんな感じの物語です。
本当に書きたいことたくさんあります…
ですが、オススメゲームの紹介記事でもあるので、その辺は追記(※ネタバレあり)に書いていきたいと思います。
ではまとめへ!
まとめ&今回の関連記事とオススメ
まとめ:
罪悪感三部作のうち、この作品は系統が違います。
一作目:レプリカ、二作目:リーガルダンジョン、それぞれプレイヤーが作中の人物に入って物語を進行、そして物語の結末を見ていく流れなのですが…
三作目:The Wakeは物語自体をプレイヤーが進行している…というわけではありません。
物語を紡ぐというか、そもそも物語はすでに日記に書き込まれているわけで、出来上がった物語のページをめくる指がプレイヤー(暗号解析)という感じですかね?
そして、その指でめくった物語を重症の患者:或る男に見せていく感じかな?
ただ、読んでいく物語…そして日記に綴った彼の感情を汲み取っていく物語と言えばよいのか?
クリアした後の余韻も他2作品とも全然違います…
前作品について、確かにアレを感じます。(私にとって明らかにそれが強かったのはリーガルダンジョンでしたが)
でも、この作品に関しては…確かにアレは感じますけども…
そうであったとしても、それを払拭させる暖かさのある物語となっています。
そう感じたからこそ、3部作に興味のある方は今作をそのラストとしてプレイしてみてはいかがでしょう?
罪悪感三部作のオススメのプレイ順について:
どのゲームもクセが強い為…
- 物語を読み込みたい&事務処理が好き→リーガルダンジョンから!
- 文章読むのが苦手!感覚的にゲームがしたい!→レプリカから!
そんな感じでプレイして、最後は今作:THE WAKEで〆る感じでよいかと思います。
なお、以降に追伸:クリア後の徒然なる想い(ネタバレあり)を残してますが…
くれぐれもクリア済みでない方や、プレイを検討されている方は見ないように…(楽しみや印象が変わってしまうため)
追伸:クリア後の徒然なる想い(ネタバレあり)
ではもう一度確認のために…
以降は作品のネタバレと私が感じた感想です。
決してクリア前の方は見ないように!(今作の楽しみが無くなります!)
では行きましょう…
↓
物語のキモについて
物語の流れとして、両親の離婚後、彼(或る男)は始終母寄りの立場を通そうとして日記を綴っています。
それほどに大変な状況の中で育ててくれた母に感謝し、想い続けています。
そして父を憎んでいます…
その感情は物語中ずっと続いており、プレイヤーも物語を読んでいく中でどうしようもない父親に苛立ちを感じ、彼と同じく母寄りの立場で物語を読んでいるはずでしょう…
だがしかし、葬儀最終日の第9章…或る男が父にある疑問をぶつけ、父がポツリとその返答をすると…
「え?」
今までの父の行動に対して…本当に小さな出来事なのですが…
そこからの物語は第0章後日談とゲームのラストまであっという間…
ゲームが終わり、開発者:SOMIさんの一文が流れてエンドロール…
それらが終わった時、私はただただポカーンとしていました…
思いのほか物語が短すぎる…
ソレもあります…
結局なんだったのか?
翌日、ふとこのゲームについて考えてみました…
私が単純だからなのか?
第9章、父の返答一つで一気に私の見方が父寄りの立場に寄ってしまっていました…
ココで父に対する罪悪感が発生!
或る男やその母に対して、なんていい加減なんだ!
たしかにその通りなのですが、でも父は息子たちを想いやっている…
それなのに、一方的に悪い父親だと決めつけて見ていたことへの罪悪感…
しかし、ソレはまだ弱い…
もっともソレが強く感じるのは、父よりも比べることも出来ないほどに彼の事を想って育ててくれた母親の気持ち(恨み)を忘れて、父寄りの立場に立ってしまったこと…
もっと言うなら、酔っぱらっての再婚エピソードと国籍目的の結婚、そして枕のエピソード…
これらの事を忘れて、父寄りの立場に立ってしまった…
コレにより、さらに強く母への罪悪感が発生…
この感じ、改めてこの文章書いてる時点で背中がブルッと寒気しました…
一番この現象に近いとするなら…トロッコ問題です。
ある条件では合理的な判断を下せても、結論が同じであるのにも関わらず、少し条件を変えただけで…
その判断が覆ってしまうアレです…
私の感想として、或る男は第9章の父の返答により、私と同じ現象になっていたのではないでしょうか?
ですが、彼は強くもあり嘘つきでもあり…そして、母に対しての罪悪感もあり…
終始、彼はウソではないのかもしれませんが…私からすると日記に強がりのウソを書き残しています…
…そして、最終章で出てきた写真の切れ端と古いビデオである…
何故、母により切り取られた「父が移った写真」の切り取り部がでてきたのか?
父の再婚を知り、母が写真を切り取った場面を陰から見ていた彼は…
そっとそれを回収したんでしょうね…
その時の彼は…少なくとも父への想いはあったのでしょう…
そして、この日記を継承した際に…ウソの日記を綴った後にそっと忍ばせたんでしょうね…
古いビデオと日記について
そもそも祖父が所有していたこの日記ですが、祖父の死後に父が継承しています。
父はこの日記の暗号解析をしているようですが…
私の妄想ですが、父も同様に祖父の残した日記を暗号解読して成功していたのではないでしょうか?
祖父が父や彼に対して何かを残していた…
それがあのビデオ映像(撮影したのは祖父)なのではないか?と思っています。
そうか、祖父は父だけに対して何かを残し、父も同様に家族で暮らしていた頃に撮影したビデオを彼に残してくれていた…
ん~、できれば祖父→父→彼へのビデオの引継ぎルートだったら素敵だな…
読解力が弱い私の徒然なる想いです…
一族の呪いの件について
祖父は商売を広げた為の借金、父はギャンブルによる借金と離婚、彼はおそらく事故による大怪我で死亡…
俺くらいの年齢になる頃には気を付けろ!
病院に駆け付けた彼の子供はおそらく10歳くらいだったのではないでしょうか?
そういう意味で、少しホラーかかった呪い…と私は解釈しています。
さて、色々書きましたが…
あとでこの作品について調べていたところ…
どうもこの作品の元ネタは開発者:SOMIさんの実話からとのこと…
…とんでもない作品だった…
じゃあ、あの映像や写真は…?
改めて想います…
自分の実話(特に壮絶な思い出)をゲームとして残す…
スゴイ人だ…
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