なお、完全な妄想回ですので生暖かい視線でお読みください…
一応、登場人物で漏れがないか確認用に未登場キャラ一覧を残す。
バルガス討伐直後:復讐を終えたエルフと戦士の国とドワーフの恩義
バルガス討伐戦、それはアクス達一行にとってその旅の最後であり、熾烈な戦いであった。
魔王討伐隊の唯一の魔法使いであり、魔物たちの襲撃により実の兄を無残に殺されたエルフの女魔術師:ミュートは「これが最後」と、その魔力と自信の生命をも復讐の炎に替え、並居る魔物たちを焼き払うのであった…
アクスにより魔王バルガスが討ち取られ、魔力を使い果たしたミュートはただその場に崩れ落ちる…
ミュート「ああ…兄さん。ミュートは兄さんやエルフの村の皆の仇を討つことができたでしょうか?」
そっと近づき、その肩を抱くエルフの戦士がいる。
同じ村の出身であり、今は亡き彼女の兄の友であった者だ。
ミュート「アヴァ・ファデラさん…」
不器用ながらも彼なりに語りかける。
アヴァ・ファデラ「…ああ、 仇はもう十分取った。取ったんだ…」
彼も思う事があったのか、彼のトレードマークであり友の形見でもある破れた帽子を深く被り顔を隠す。
アヴァ・ファデラ「ミュート、お前の魔法のおかげだ…だが、お前はこの戦いでどれだけの生命を魔力に替えてしまったんだ?」
ミュート「そんなの、私にとってどうでもいいことでしたから…」
力強くミュートの肩を掴み、彼は叫ぶ…
アヴァ・ファデラ「お前は! お前はこれからの事を考えるんだ…」
それは彼らしくない荒々しい物言いだった…
ミュート「でも、エルフの村はもう…」
そう、彼らの村はとうの前に消え去ってしまったのだ…
ドルストール「ああ、あんたらの村はたしか魔物に襲撃されて焼かれたそうだな。」
屈強なドワーフが近づいて来る。この戦いに身を投じた義侠心の強い歴戦の戦士だ。
ドルストール「行くとこがないならドワーフの村に招待するぞ!エルフとは犬猿の仲だが、あんたらにはダークエルフ討伐の借りがある。」
ガハハと豪快に笑うドワーフ、あの激戦の後でもその体力は尽きることがない。
ドルストール「まあ、なんだ。そこで今後を考えるがいい。」
二人はただ、想像もしていなかったその優しさに戸惑い、言葉も出なかった…
そこに黒い鎧を纏うも気品の溢れる女戦士とその従者が近づいて来る。
ミリア「すみません、お話が聞こえてきたので…」
戦士の国:アグニアン王の一人娘であり魔王討伐に同行した気高き女戦士:ミリアであった。
ミリア「そうだったのですか…今まで事情を知らずに接したことをお詫びします。」
崩れ落ちたミュートと目線を合わすため、しゃがみ込む王国の姫。
ミュートにとってはまず出会う事のない身分の人間である。
ミリア「ファミルトン、何か彼らに出来ることはないかしら?」
隣でたたずむ彼女の側近に助言を求める。
彼女の側近:ファミルトンは少し思案した上で、こう答える。
ファミルトン「そうですね… アグニアンの王国内にもエルフの集落があるとの噂を聞いた事があります。 斥候隊にお命じ下されば、おそらくは…」
ミリア「 わかったわ。 では、お父様にお願いしてみましょう!」
彼女の中で希望が見えたのか、ミリアはミュートの手を取り、まるで彼女を元気づける様に力強く語る。
ミリア「アグニアンは恩人を見捨てる事はしない!」
ファミルトン「(さすが姫様です…)」
誰にも気づかれないよう、細心の注意を払いながら我が主に思いを馳せる側近が居た…
一方その頃、別の場所では…
バルガス討伐直後:アグニアン砦の戦士達
バルガス討伐戦にて粘り強い戦いを見せた三人が居た。
一人は味方の窮地を察知すれば、我先にと自身の命も顧みず騎馬突撃による猛攻をかけて魔物を跳ね飛ばしていく満身創痍の騎士:ガストン。
もう一人は動けなくなった魔物に矢を射かけて止めを刺す弓兵:レリクス。
そして彼らを率いながら窮地の味方の前に立ちはだかり、「犠牲者を出さない」その一心にて奮起する戦士:ヴァルトン。
彼らは皆、魔物の襲撃により陥落したアグニアン砦の生き残りだった。
アクスにより魔王バルガスが討ち取られ、これにより三人がこの戦いに参加した理由:アグニアン砦の犠牲者たちへの弔い合戦が終了した。
奇しくも砦の生き残り3名は再び生き残ることが出来たのだった…
ヴァルトン「なんだ、結局この三人は死神から嫌われているみたいだな…」
皮肉にも似た苦笑いをするヴァルトン。
ガストン「自分はまだ戦えますっ!」
その横では辛くも致命傷は避けてはいるが、その無謀な戦い方で流血が絶えないのに、何故だか威勢の良い返事が出来る命知らずの騎士がいた。
ヴァルトン「お、おう…とりあえず、お前はイグラッド殿の元に向かうようにな…」
若干引き気味に労う上官。
レリクス「相変わらず、ガストンの旦那は恐れを知らないようだねぇw」
年の割には老けた容貌の貧相な弓兵が下品に笑う。
そんな三人の元へ、彼らが仕えるアグニアン王の直下の親衛隊隊長が労いにやってくる。
アレイサ「皆、ご苦労。貴殿らアグニアン砦の精鋭の活躍に、我らが主:サートス王もさぞご満足されている事だろう。」
アグニアン王国の兵でアレイサの名を知らない者はいない。
王に対する絶対の忠節、禁を侵す者には厳格なる処罰を与える冷徹な親衛隊の豪傑であり騎士長だ。
ヴァルトンとガストンが即座に敬礼するのに対し、レリクスは顔を伏せ、聞こえないように舌打ちする。
それに気づいたかは不明だが、アレイサは話を続ける。
アレイサ「そこで守備隊長殿、先日破壊されたアグニアン砦の修復については私からサートス王に修復を依頼する予定だが…」
少し間を置いてから彼は語る。
アレイサ「貴殿ら三人の功績も私から直々に報告し、相応の役職を賜るよう取り計らうつもりだが、いかがか?」
顔を見合わす砦の3人。悪い話ではないようだが…
レリクス「あー、俺はいいですや。」
面倒くさそうに髪を搔きむしりながらレリクスは返答する。
ヴァルトン「なんだと? オマエにとってもまたとない大出世の機会ではないか?」
それ程気前の良い話であり、気でも狂ったのかとヴァルトンはレリクスに訊ねる。
レリクス「ああ。俺はコレで兵隊生活オサラバさせてもらいますわぁ。」
さすがのアレイサもこの発言は効き捨てられない。彼の表情が冷徹なるアレイサのソレとなっていく。
レリクス「隊長さんよぉ、俺はまだ若いんだ… 生き死に掛けたこんな馬鹿げた生活が嫌なんだよ。」
レリクスはそんな周囲を気にせずに語る。
レリクス「俺はさぁ、美味い酒呑んで、引っ掛けた女を抱いて、とにかく気楽に楽しく生きてえんですよ。」
アレイサの覇気が殺気に変わり始める…
しかし、彼の言葉は止まらない…
レリクス「だからアイツらの仇取れたらもう、こんなのはもういいんですよ。」
アレイサの殺気が消えていくのをヴァルトンは感じた。
ヴァルトン「そうだな…」
アレイサは彼に背を向け、静かに語る。
アレイサ「相分かった。では、貴殿には相応の褒美を賜るよう取り計らう。」
レリクス「へへ、分かって頂きありがとうございやす!」
ニヤニヤ笑う貧相な弓兵。
そしてその場を去るアレイサは、小さく囁くのであった。
アレイサ「貴殿の想い、きっと彼等にも届くだろう…」
レリクス「へへ…」
レリクスは思う。
レリクス「アイツらの分まで好きなように生きて楽しんでやる。 んで、アッチに行ってからアイツらに自慢してやるんだ… 俺は楽しく生きてやったぞ、悔しいか?ってな…」
一方その頃、バルガス討伐を終えて帰途につく一行であったが…
バルガス討伐直後:その脅威に気づけた者
魔王バルガスがアクスにより討ち取られ、魔王討伐隊の目的は達成された。
種族や参加した経緯の違いはあったが、勇士達は目的を達成して喜ぶ者、激戦の疲労でその場に崩れる者、今後について語る者など様々であった。
そんな一行の中に神に仕え、その神への功徳を奇跡と代えて傷ついた者を癒す者がいる。
サータニア王国の若き女神官:セスカと、アグニアン王国の敬虔なる大司祭:ファーン・イグラッドであった。
彼らは戦いが終わった後も勇士達の傷を診て回っていた。
この戦いに参加した者で比較的軽症だった者から順に、この死闘が行われた戦場を後にしていく。
その場に最後まで留まり、皆が一応に無事であったことを彼が仕える神に報告し、感謝するイグラッドだった。
そこへ一通り勇士の傷を診終わったセスカが報告にやってくる。
セスカ「イグラッド様、とりあえず皆さんの傷は大丈夫そうです。」
イグラッド「ああ…セスカ殿か。私の方も粗方診ましたが、この戦いで死者が出ずに本当に良かった…」
セスカ「ええ、本当に。これまで薬草が足りるか不安で仕方がありませんでしたが、今こうしていられるのも神のご加護ですね!」
セスカは両手を組み合わせ神に感謝を述べる。
イグラッド「ところで、この場に残る者は私達だけですかな?」
セスカ「いえ、私達と一部の方・・・アクス殿やザブラ・ムバ殿くらいですね。」
イグラッド「ほう…」
この魔王討伐隊に参加するにあたり、イグラッドはいくつかの疑問を持っていた。
まずはザブラ・ムバと呼ばれる異形の術師。
彼からは少なからず魔界の影響を感じてはいた。
そして彼の使う術により呼び出される禍々しい魔界の脅威…
ミュートが使う召喚魔法に対して、明らかに異質で凶悪な呪法。
そして彼は、アグニアン領内で未だに解明不能であった神殿の中へと易々入り、古代の魔道兵器すらをも使いこなす知識を持つ。
彼については、見るからにそう感じ得たが、それよりも気がかりだったのは…
時に人間とは思えないほどの強力な力を放つ男、アクスの存在。
彼は傭兵であり、その卓越した剣技と並外れた腕力により魔物と対峙しているが…
更には、神の従者と名乗るホーリータウルス2名がアクスにかしづいてる。
かつてイグラッドが読んだ事のある古代の神学が書かれた書物に、古代の神に仕える番いのホーリータウルスの記述があったが、もしや?
イグラッドはアクスに関連する人物達に違和感を感じていたのであった。
しかし、そんな彼らも魔王による世界の混沌を防ぐ力となりえると考え、敢えて皆には話さずにいた。
イグラッド「では、アクス殿達も負傷されたのですかな?」
セスカ「いえ、そのようには見えませんでしたが…」
セスカ「あ、でも…アクス殿ったら面白くて。」
セスカ「魔王と対峙した恐怖が今頃やってきたらしく、足の震えが止まらないとか。」
クスリと笑うセスカ。
セスカ「気持ちが落ち着くまで、しばらくそのままにしてほしいとのことでしたよ。」
イグラッド「ふむ…」
セスカ「あんなに強いアクス殿なのに…やはりアクス殿も人の子なんですね。」
イグラッド「ああ、そうですなぁ…」
にこやかに笑うセスカを目に、苦笑いで返すイグラッド。
イグラッド「(本当にそうであれば良いのだが…)」
その最中、イグラッドはその場の違和感に気づく。
徐々にではあるが、何か凶悪な…魔界の瘴気ともいえる何かが…
イグラッド「セスカ殿!?」
セスカ「はい、イグラッド様。どうかなさいましたか?」
キョトンとした顔でイグラッドを見る女神官。
イグラッド「いや…」
イグラッド「(セスカ殿でも気づかないか…この禍々しい気配を…)」
イグラッドの見立てでは、この苦難の旅を経て若き神官:セスカの神力は大司祭の域まで到達している。
しかし、そんな彼女でもこの状況を把握できていない…
セスカ「イグラッド様、何やらお顔が青ざめてますよ?」
心配そうにイグラッドを眺めるセスカ。
イグラッド「いや…私もさすがに疲れましてな…急ぎ姫様達の元へ向かいましょう…」
イグラッドはアクス達の居る方角を確認し、セスカに見えぬよう、簡易の神への懇願の印を結ぶと彼らと真逆の方向にある出口へと向かう。
イグラッド「少々急ぎますぞ…」
セスカ「あの、イグラッド様?」
セスカも彼に合わせて出口へと急ぐ。
セスカ「(イグラッド様、お疲れなのにどうしたのでしょう?)」
出口に急ぎつつ、イグラッドは心でアクスを想い、彼が仕える神に祈る。
イグラッド「(アクス殿、申し訳ございません。)
イグラッド「(私、イグラッドはこの脅威に立ち向かう事は到底出来そうもない…)」
イグラッド「(神よ、この不甲斐ない私をお裁き頂き、代わりにどうか、彼らに神のご加護を…)」
こうして、その脅威に唯一気づいた人間:イグラッドはその場を逃げ出すのであった。
それ程までに、その脅威は「ただの人間である」彼にとって、どうすることも出来ない脅威であった。
かくして物語は、魔王バルガス復活の裏で蠢く黒幕とアクスとの死闘へと進む!
本編のその後:女傭兵の凱旋
グレースの宿場町にある酒場の戸が勢いよく開け放たれ、一人の客が入店した。
酒場の主人が目をやると、そこには長らく旅に出ていた常連の女傭兵が立っていた。
彼女の名はシャロヌ、この街の傭兵としては3本の指に入るベテランの傭兵だ。
主人「ああ、あんたか。ずいぶん久しぶりに顔を見るな!」
シャロヌ「相変わらずしけた酒場だね、マスター!」
そう言って、彼女のお気に入りの席であるカウンター席に腰かける。
主人「まあ、そう言いなさんな。いつものでいいか?」
シャロヌ「ああ、ココの酒が一番アタイにあってるからさ…」
主人は木製ジョッキに店自慢のエール酒を注ぎ、シャロヌに渡す。
シャロヌはそれを手に取ると、一気に喉に流し込む。
相変わらずの飲みっぷりに主人は懐かしさを感じるのであった。
主人「そういえば、お前さんが旅立ってからしばらくして、お前さんの嫌っていたアノ2人も旅立っていったが…」
何気ない会話のつもりで話しかけた主人だが、その言葉にシャロヌの態度が一変する…
シャロヌ「アイツらの話はするんじゃないっ!」
シャロヌはジョッキを渾身の力でカウンターに叩きつける。
その怒声と衝撃音に何事かと酒場にいた客全員がシャロヌに視線を向ける。
シャロヌ「いいかい、あんなクソ野郎達の話を金輪際アタイの前でするんじゃないよ!」
主人「あ、ああ…すまなかった…」
何がまずかったのか酒場の主人もわからなかったが、彼女の手にするジョッキだったモノを目にし、ただ謝るしかなかった。
それを聴き、ヨシ!と一人納得するシャロヌだが、酒場の雰囲気を台無しにしたことに気づく。
シャロヌ「ああ、すまないね。迷惑かけたついでにアタイから皆に一杯おごらせてもらうよ!」
その一言で酒場の客は歓声を上げる。指笛さえ鳴らす者もいた。
荒くれ者が来客するのは日常茶飯事、そんな酒場を営む主人として、これ以上店を荒らされないように客を扱うのも心得ており、
主人「じゃあ折角だ。依頼達成の祝いとしてお前さんには私から一杯奢るよ」
シャロヌ「マスター、あんたわかってるね!」
ジョッキだったモノをマスターに放り投げ、手を突き出して新しいエール酒を催促する。
シャロヌ「じゃあ、せっかくのアタイからの奢り酒だから、皆はアタイの話でも聴いてもらおうか!」
カウンターの椅子に片足を乗せ、来店客に自身がよく見えるよう身を乗り出す。
シャロヌ「いいかい、アタイの今回の仕事はなんと魔王討伐!この目で魔王を見てきてやったよ!」
こうしてシャロヌにとっては単独講演会、店の主人としては頭の痛い一夜が始まった…
話の要約としてはこうだ。
・魔王討伐の助っ人として、この街で一番凄腕の傭兵である「このアタイ」が選ばれたこと!
・凶悪な魔物をバッサバッサと斬り倒す「このアタイ」の強さ!
誇張され過ぎているような気もするが、シャロヌに意見しようものなら、あのジョッキの如くなり兼ねない気配…
酒場に居る一同は、わが身可愛さ故にその話を黙って聴くしかなかった…
話疲れてはエール酒を飲み干し、空のジョッキを無言で突き出し、主人に注ぎ足せと催促し続ける。
主人としては、今夜の元が取れるのかが心配でならない…
そんなシャロヌの話の中で、少しだけ彼女の本心に触れる話もあった…
シャロヌ「んで、今回の仕事の依頼人がアクスって言う老け顔のオッサンなんだけど、コレがまためっぽう強い男でね!」
シャロヌ「アタイとしては、あんな強い男に抱かれたいなぁ…と、しみじみ思ったわけよ!」
自分の語りにウンウンと頷く。
シャロヌ「でも、ソイツにはアルセアってイイ感じの関係の娘が居てね。この娘がまた顔は良いんだけど、世間知らずでお人好しの村娘みたいなもんで!」
大げさに思い悩むフリをするシャロヌ。
シャロヌ「アレなら大人の女の魅力? 女として格上のアタイだったら簡単に奪ってやれると思ったわけよ!」
シャロヌ「ところがあの娘、オークの一匹も殺せそうにない弱っちい身体なのにさ、自分の命を差し出してまでアクスを守ろうとすんのよ…」
そこで一息つく。
シャロヌ「そんなん見たら、アタイはあの娘には敵わないなぁ、とか思ったわけね!」
何故だか、さっきとは違ってにこやかに話しだす。
シャロヌ「だからアタイは思ったのさ。あんな感じで命張れるような、アタイよりも強い男を見つけ出すってね!」
シャロヌは大声で笑いだす。
シャロヌ「まあ、そんなわけでこの街で待ってたら、また強い男からの三食昼寝付きの優良依頼があるかと思って戻ってきたわけよ!」
と、エール酒を一気に飲み干し、渾身の力でジョッキをカウンターに叩きつける!
シャロヌ「まぁ、そんな依頼に心当たりのあるヤツは、このシャロヌさんに…」
そこまで言って、シャロヌは酒場の床に豪快に倒れ込む。
主人「おいおい…」
主人が心配そうにシャロヌの元に駆け寄ると…
そんな彼女は幸せそうにイビキをかいていたのであった。
今夜の彼女を見た酒場の一同はこう思った。
一同「ああ、この人の春はまだ遠そうだ…」
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