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ドクターデスの遺産-BLACK FILE- 感想・評価

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俺「結局、ドクターデスの遺産ってなんだったの?」

回答「…いや、この物語自体が遺産みたいなお話かと…」

今回紹介するのは2020年11月に公開された映画で、綾野剛主演、助演に北川景子のミステリー「ドクターデスの遺産」です!

ちなみに、ドクター・デスはアメリカで実在した人物で、名はジャック・ケヴォーキアンと言い、病理学者で2011年にアメリカで死去しました。

意外に近い話だったんですね。

なお、生涯で130人以上の安楽死を行った…

ちなみにネットカタカタしてわかったのは、彼の考え方は結構な功利主義に偏っていますね。例えて言うなら、トロッコ問題において平気でボタン押す・突き落とすパターンの人ですね…

★人間の倫理観と功利主義の関係と言えば?な記事↓

★トロッコ問題や哲学などを含むトニカク深いゲーム記事↓

彼は患者自身による自殺幇助マシンを作成したようで、自分の意志でボタンを押し、点滴みたいに体内に薬物を注入させて意識を失ったまま亡くなることができる装置を作成しました(漫画:天のアカギみたいな話やん…)

他には一酸化炭素中毒によるマシンなど、そういうのの発明家みたいなもんでしょうね…

また、当時のミシガン州では自殺幇助に罪がなかった為、ミシガン州に移って処置を実施って、おい…確信犯やん!

極めつけは、アメリカのテレビで安楽死の正当性を社会に問う為、安楽死の実施映像流したこと…しかも、患者ではなく本人がボタン押したらアカンだろ…(※当の患者は自力でボタンを押すことは不可能だった)

前知識はこんなものとして、本編へ!

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ぶっちゃけると、オープニングから終わりまで2時間ドラマみたいなノリと演出です。

内容は、安楽死をテーマにしており、闇サイトで安楽死希望者を募り、社会に知られることなく続々と死ぬことを望む被害者を安楽死させていく医師「ドクター・デス」を追っていく刑事のお話。

とある経緯でドクター・デスの存在を主人公は知ります。

警察は殺人事件として捜査をしていくことになりますが、何故か被害者家族の協力を得ることができず、なかなか捜査が進展していきません。

ドクター・デスが関わった安楽死事件について、捜査するにつれて行き詰っていく際に見せた対照的な二人の刑事の考え方が印象的です。

主人公:犬養刑事(綾野剛)はドクター・デスを快楽殺人者として扱き下ろすのですが、

この事件の被害者ってどこにいるんですか? 被害者の恨みを晴らす…被害者に恨みがあるんでしょうか?」

もう一人の高千穂刑事(北川景子)は、この事件そのモノについて疑問を呈します。

そんな状況でしたが、主人公:犬養の活躍(?)により徐々に犯人像が浮かび上がっていき…

見どころ:

  1. 明らかに2時間ドラマを意識した演出。好きな人には最高にゴージャスな2時間ドラマ!
  2. オリジナルキャラクターの若手刑事役に岡田健史出演(2018年放映「中学聖日記」のあの子)
  3. 終盤でわかるが、意外に早い段階でドクター・デスがいる。
  4. 北川景子の居酒屋シーン(オッサン)…ああ、居酒屋行きたい…
  5. 北川景子とボンジリの回し食い…いいなぁ…
  6. 綾野剛の捜査のネチッコさ!
  7. 怪演女優Kの怪しさ爆発の演技
  8. 片親+娘を看護+刑事生活=生活が荒む犬養家
  9. コンビニ弁当+角ハイ=美味そう
  10. 怪演男優Eの解りやすい怪しさ爆発演技
  11. 怪演男優Eが、まさに「え!?」って場所にいて違和感がない…
  12. 怪演女優Kのセリフ:「負担ってわかる?」…マジで最凶・最悪です!
  13. 綾野剛のバイオレンスっぷり! 北川景子を殴るな、投げるなw

総じていえば、怪演役者二人の組み合わせがヤバい!行動がメチャクチャ怪しく、特にKの演技は一部艶有り、そしてあるシーンは視聴者を大変腹立たせます。そのシーンが流れた時、

「うわー、マジ最悪!ドクデス最悪!」

と、テレビに向かって叫んでましたね…

そのくらい、あのシーンは視聴者の心をエグってきます。

悪かった所:

  1. 2時間ドラマが好きじゃない人の場合、「なんでお金払って2時間ドラマ観てるんだろう?」感
  2. おとり捜査で共犯を泳がすとか、日本でありうるのか?
  3. 綾野剛の某シーンで言うセリフを聞いていると、完全にフラグ立てに言ってるよなぁ…感
  4. 似顔絵捜査が江戸時代の岡っ引き?(非効率で笑える)
  5. 怪演男優Eの逃走シーン…いや、追いつけるでしょ!
  6. 怪演女優Kのなりすまし行為…いや、バレるだろ!

特に①が最大のネックで、映画レヴューとしては評価悪いです

今回、私は映画ではなくレンタルで見たのですが、私の様に仮に2時間ドラマが好きであっても、映画館でお金払って2時間ドラマを観るのはさすがに苦痛だと感じます。(コスパ的にね)

そんな意味で、2時間ドラマ好き+レンタルで見る分には私的に高評価でした。

原作が元々推理小説のシリーズもののようなので、続編があれば是非見たいと思いました!(※ただし、レンタル限定でね!

そんなこんなで以下ネタバレです!↓

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ネタバレになりますが、結論からすると今回の犯人はほぼ「死の天使」(金銭目的とか、真の目的が被害者の目的をかなえる為ではない)の方である。犬養の方が正しく、結果的に高千穂の意見が表面を覆っているに過ぎないという、そんなお話です。

追伸:ラストの方で犬養を馬乗りになって…のシーンがなんか大変エロかった!

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