Switch レイジングループ 祝☆クリア！ 感想・評価③

というわけで、人狼系Switchソフト「レイジングループ」の最後の記事です…

ちなみに、私がクリアしたのは…ロード履歴を見ても2021年5月…メチャクチャ記事の間隔が空いてますね…

なんでこんなに期間が空いているのかは、↓記事をご参照のほどを…

そんなレイジングループですが、初出は2015年のスマホゲームから始まり、2017年にPSVita、そしてPS4、Switch、Steamという展開で販売されています。

てか、制作にドワンゴが関連しているあたり、ニコニコ動画も関連してるのかな？

では、以降から恒例の悪い所から行ってみましょう！

悪い所①：直接的なグロ映像は少ないものの、文章上のグロ多数(人狼・穢れによる殺され方)

例えば、体を二つ折りに折りたたまれて殺されてたり、まるで獣に食い散らかされたように殺されてたり…その辺を事細かに書いてます…

一応、グロ表現のOFF機能もあるようですが、ONでのプレイで気持ち悪いまではいかなかったのでまぁ…

(グロ表現としては、後述のデイグラシアの「とあるエリア」、東京ダークまではいかなかった)

また、それよりも強烈な印象を受けるのが、人狼の殺人現場を発見した際に流れる「しんないもうで/歪」…

あれは今、書き下ろしている際に聴き直しただけでもトラウマ感が…

悪い所②：キャラが結構なブッ飛び方しており、特に後半は自分の死を雑に扱いすぎる！

これは、主人公史上もっともブッ飛んだ主人公：房石だからという感じもしますが、彼は死んでもループすることを極限に利用している感が酷い…(最終戦では不手際だったが…)

彼は、死んでもループすることを前提で後半戦のフラグ回収中は安易に死にに行きます…

とあるシーンでは、知りたい謎が解けたので、「あとは既定のルートだから」と、手っ取り早くループするために崖に向かってダイブしたりと…やりたい放題…

この辺がプレイヤーにとっては何とも言えない気持ちにさせます…(まあ、私の場合)

プレイヤーによるチャートワープとか、主体的に変えさせればいいのになぁ…

というか、房石だからで片付く仕様なのですが…

悪い所③：最終戦(?)の大掛かりな謎解き＆細工がちょっと気にかかる…

コレは物語の途中では感じず、後半戦の伏線回収中に感じ始めるのですが、ちょっとトリックが大掛かり過ぎないか？

まあ、相手が随分と大きい○○だったり、○○だったりするので、その辺は気にしちゃダメなんでしょうけど…

てか、謎解き準備が大掛かりすぎて…房石痛恨の失敗ですね…

悪い所④：クリアしても不可解な部分が多少あり。

とあるキャラクターについては、EXストーリーで少しだけ語られているので良いのですが、結局、千枝実が腐る原因はなんだったのか？

…私が読み足りなかったのかな？

では、以降から良い所に行ってみましょう！

良い所①：セール利用でコスパ良し！

このゲームはダウンロード販売のみとなり、通常ダウンロード価格3,056円なのですが、頻繁にセールをしており、私は35%OFFの1,986円で購入しています。

結局、本編・EX・暴露モード(途中)までで50時間以上プレイしてますね…

てか、濃いキャラクターと読み応えのあるストーリー、かつ、初めての選択肢をどうするかで悩んだり(特に宴パート)と、やり応えとストーリー性も良く、買って大満足の作品でした！

良い所②：シナリオチャートで好きな場面に即飛び可能！

シナリオチャートでどの場面からでもワープできます。

ゆっくり読み直すも良し、一気に鍵のある所まで飛んでも良し！

良い所③：面白エピソードで振り返る、羊さんのヒントコーナー！

主に死んだときに会える羊さんですが、このキャラのおかげで陰鬱な死亡シーンであっても「さあ、心を切り替えて次へ！」と、プレイヤーを次の選択肢に向かわせてくれます。

そして、ヒントが的確なので、お悩み不要でサクサク進めていけるようになります。

なお、このヒントコーナーはクリア後の特典で、さらに面白モードとなりますので、是非クリア頑張ってみてください。

良い所④：オートモードで入力不要、スキップ機能は未閲覧で止まるぞ！

物語がループする兼ね合いで、何度も読んだことのある文章が出てきたりします。

再度読むのもありなのですが、気楽に既読スキップするのも全然アリです。

寧ろ、物語も長いのでソレが推奨かも？

この既読スキップが非常に便利で、未読部分で止まるのは勿論、特にクリア後の暴露モードにおいて、各キャラの心の中のシーンもちゃんと未読として直前でストップしてくれます！

コレ、暴露モード周回での必須となるのでメチャクチャ便利でした。

良い所⑤：人狼をモチーフにした物語、リアル人狼ゆえのトラップあり！

「これはチーム戦じゃない、個人戦だ！」

これについてはグノーシアについても言える事なのですが、人狼ゲームの場合、もしもプレイヤーが犠牲になったとしても、最終的に同じ陣営の他のプレイヤーが多く生き残れば勝ちになるので、陣営勝利の為に貢献することができるのですが、このゲームでは主人公の房石が生き残らなければ物語が進まないため、往々にして人狼ゲームのセオリー通りでは立ちいかなくなることがあります。

特にコレは第2ルートで顕著に表現されており、人狼ゲームに慣れた人ほど引っかかります。

この辺がイヤらしいというか、疑似人狼プレイとしてプレイヤーを惹き付ける魅力かもしれませんが…

良い所⑥：ブッ飛んだキャラによるフルボイス仕様！ 恋愛・伝奇ホラー・お笑い・エロアリ！

奇想天外なモッチー：

勘ピューターの超性能！ 解法や理由は本人もわからないけど、勘での答えはほぼ当たる！

しかし、説明不能でみんなから信用されない…（あれ、こんなキャラどこかで？）

影が薄い多恵婆ちゃん：

特に李花子さん絡みでお決まりのパターン…しかし、このお婆さんは基本的に影が薄い。

てか、この人だけ義理が発生していないような？

ジョーカー役の千枝実ちゃん：

このゲームの象徴的キャラクターでヒロインですね。

てか、「残念、ブラック千枝実ちゃんでした～！」とかｗ

予想もできない彼女の奇想天外な行動といえば、第3ルート「暗黒」では身を挺して房石の○○を停めようとしましたね…

もう一人のヒロイン李花子さん＆春ちゃん

ループにより、ルート毎でそれぞれの恋愛模様が展開されます。

千枝実：ゲロイン・李花子：エロイン・春ちゃん：正統派ヒロイン(ただし中学生)ですね…

あ、もう一人(?)いるなぁ…(〇様はカワエエよ)

特に第3ルートのクライマックスは泣かされた…（暴露モードみたらアレですが…）

その他、色々なエピソードがありますが、一言で言うならば「（ほんの一部のキャラを除いて）ほぼ全キャラ、ぶっ飛んでいます！」

個性的な面々で繰り広げられる、フルボイスな狂演の宴をお楽しみください。

良い所⑦：地域宗教の変遷みたいなのも感じる事ができる！

これはストーリーの主要部分になるので書きにくい所ではあるのですが、地域宗教(民族宗教?)の変遷的なモノを知ることができます。

ああ、たしかにそんな感じで変わっていきそうだな…と、感じてしまうかも？

良い所⑧：BGM「しんないもうで」が秀逸！ アレンジだけでこんなにも印象が変わる！

ゲーム中に流れるBGM「しんないもうで」にはいくつかバリエーションがあり、この作品の主要部分を彩ってくれます。

• 町内放送版：時報で流れるのですが、これからの惨劇を彷彿させるような不吉めいている。
• 歪版：まさにトラウマ！ 最もプレイ中に流れ、プレイヤーの印象に残る。
• 千枝実・春版：プレイ中に初めて歌として聞くバージョンで、黄泉ルート5/13昼食で聞ける。もう一度聞こうとするなら、チャートで飛ぶしかない。できれば途切れず続けて聞きたかったなぁ…
• オルゴール版：神話の解説、そして謎解き！ 少し優しい気持ちにさせてくれます。
• 休水有志版：クリア後のBGM集に収録されているおまけ。
• 李花子版：こちらもおまけで、神秘的キャラクター(?)の李花子さんの独唱版。

良い所⑨：OP・ED曲もあるよ！

特にOPムービーは刺さります！

なんか、進撃の巨人の紅蓮の弓矢的に降ってきますね…(まあ、崖からだろうが…)

歌詞を聴いていくと、物語に触れている歌詞もありますね！(特にED曲)

良い所⑩：クリア後特典：暴露モード！2週目プレイ時はキャラの心の声も聴けるぞ！

クリア後に暴露モードが解禁され、クリア後の暴露モードで物語を振り返える事も！

コレは、例えるなら「かまいたちの夜3」のような各主要キャラ視点での見方というか、あの時の行動、実は心の中ではこう思ってた、もしくは房石がいないときにこんな話をしていたという暴露されながら物語を読み直しできるモードです。

辛辣な言葉や、あの時に実は気づいてたのね…的な事がわかって別の見方ができるかも？

あと、こういうメタ発言もこのゲームの持ち味ですね…

良い所⑪：クリア後特典：EXストーリー5話収録！

クリア後のその後について、登場人物のEXストーリーを垣間見ることができます。

しかも、コレが1話毎に中々の読み応えのある内容量となっています。

読み物のジャンルとしては、オカルトからお笑い、自然界にてバトルなど多種。

特に、事件の顛末についての報告書（難解）は「そういえば、あのキャラって一体…？」という、次回に続く展開に繋がっていきます。

では、まとめ行ってみよう！

まとめ：

セール利用で2,000円以内で購入できるダウンロードゲームの中では断トツで秀逸な作品です。

特に、人狼・ADVゲーム・ループもの・伝奇ホラーが好きな人には是非お勧めしたい作品ですね！

あと、さり気に長編でフルボイスというのも特徴で凄い所！

また、宴パート～殺人発見まではシリアスな展開が続きますが、1日中ただただ暗い展開が続くわけではなく、コミカルなネタも多数ありますので、暗い印象だけの作品ではありません。

人狼プレイヤーの盲点を突いてくる所もあるので、そういう所も推しですね！

この作品は各バッドエンドを迎えることでキーを集めていき、エンディングに進んでいくゲームです。

その為、「なんでバッドエンドになったのか？」という伏線を、キー回収で得た知識(この場合は選択肢)で順次解いていくことになります。

その点で伏線回収が秀逸な作品と他の方も絶賛されていますね。

そんな人狼をモチーフにした伝奇ホラーゲーム「レイジングループ」、是非プレイしてみませんか？

それでは皆様、をち戻り・・・ドン☆

追伸：

「何もない道へ、アクセレレート旅立つよ～♪」

…調子乗って準備無しのツーリングで北海道まで行っちゃアカンだろ…