俺「へぇ~、台湾のゲームって珍しいね。てか、台湾楽しかったなぁ…」
回答「1960年代の台湾が舞台の学園ホラーゲームで、映画化もされてるぞ!(そういや、台湾旅行の記事はどうした?)」
というわけで、今回紹介するのはニンテンドースイッチのゲームで、台湾のゲームメーカーが開発したホラーゲーム「返校」です!
ちなみに副題のDetentionとは拘留・拘禁という意味らしいです。
…うん、ゲーム内容ですね…
なお、このゲームはワールドワイドに販売されており、一時期の売上本数は世界第3位。
そして、2019年には台湾で映画化され、日本では2021年の7月30日から公開されました。
なお、この記事を書いてる時点(9月時点)で、まだ上映している映画館があるじゃないですか!?(三重では伊勢市の映画館か…)
追記:映画版見ました! (後述の関連記事リンク)
まあその辺は置いといて、先にゲームの悪い所から行っときます!
- ホラーゲームなので内容は暗いのですが、グラフィックも薄暗くて若干見にくい
- 何かを調べた時などのアクション後にすぐに動けない時がある。
悪い点①:グラフィックが薄暗くて画面が若干見にくい
逆に画面の明るいホラーゲームってあるんですかね?(白い部屋にキャラ一人とか、そういう描写はあるかもしれませんが…)
ゲームの舞台が嵐の中や夜だったり、学校自体も古いので、ちょっと陰鬱で暗い描写は仕方がないのですが、アイテムを探したりする際に目のアイコンがでるので、そこに注目しましょう。
悪い点②:アクション後のレスポンスが悪く、直ぐに動けない時がある
移動のスティックを押したままでアクションボタン(上記の目のアイコンが出た時)を押した場合によく起こります。動けないんですよね…
その場合は、一旦スティックを戻してから入力し直すと移動してくれます。…コレはコレで緊張感と恐怖心がアップしました。
…とまあ、そんなに悪いというほど悪い所もありませんね…
次は良かったところを!
- セール利用でとってもリーズナブル!
- 1960年代台湾の戒厳令下の思想弾圧の時代をテーマとし、そんな時代もあったのだと勉強することができる。
- 当時の台湾の状況や風習を体験することで、台湾旅行を思い出した!
- 登場人物は少ないながらも、主に3人の心情を思いながらの文学的な物語。
- 閉鎖的な時代の学校と秘密の?
- 電話が懐かしかった!
- エンディング分岐が結構楽。かつ、クリア後は章選択で振り返りプレイが可能。
良い点①:セール利用でとってもリーズナブル!
やっぱりコレは見逃せない!
コチラのゲームは、Switchの他にSteamやPS4などでもダウンロード販売されているのですが、
今回私が購入したのは、ニンテンドーeショップにて2021/10/6まで行っているセールで発見し、ダウンロード購入しました。
通常のダウンロード価格1,296円が、セール対象40%offで777円にて購入!
最近、パッケージ販売品よりもこの手のゲームの方がハマり易い自分がいます…
良い点②: 1960年代台湾の戒厳令下、思想弾圧の時代をテーマにしたゲームというレアさ
日本のゲームで、日本の様々な時代をテーマにした作品はありました。
しかし、外国を舞台にしたゲーム(特に中国ではなく台湾)ってほぼないんじゃないんですかね?
記憶にあるのが、火竜娘(色判官絶句という中国の明の時代をテーマにした小説をゲーム化。2人プレイで相性判定とかあったらしい)や、シャドーハーツ1(舞台が第一次大戦直前の中国含む、結構グロイ)…あとは思いつかない。
そういう意味でも、日本でプレイする上ではレアなゲームなのではないでしょうか?
ちなみに、私が戒厳令なんて言葉を知ったのは、真女神転生のふんどし超人ゴトウが初めてでした。(あんた、どんだけゲームから知識得てるんだ?)
良い点③:当時の台湾の状況や風習を体験できる(台湾行ったことがある人は思い出せる)
正直、中国や台湾の宗教はよくわかりません。ただ、昭和の小学生だったあの頃に流行ったキョンシー(子供の頃ピョンピョン跳ねてたなぁ…)とかは覚えています。
金爺さんや、キョンシー引き連れてるあのオチャラケ担当の道士が、道教で言うところのお払い師ということなんでしょう。
お札や線香、一膳飯、冥銭なども霊幻道士(香港映画)や幽幻道士&来来キョンシーズ(台湾映画・金爺さんやテンテン、スイカ頭やデブ大佐のシリーズ)などで見受けられます。
これは台湾旅行へ行ったことのある方限定になりますが、私もこの占いを台北の観光スポット:龍山寺(その周辺は台湾の囲碁スポットらしい)でやったことがあります。
そういった振り返りの意味で、台湾旅行を思い出して嫁と動画や写真を見直しちゃいました(夫婦団欒の機会をGet!)
改めて、筊杯(ジャオペイ:赤い三日月の占い道具)の解説をネットでカタカタしてみると、
- 聖杯(表・裏):意味は「OK」
- 笑杯(表・表):意味は「わからない」
- 怒杯(裏・裏):意味は「NO」
という意味らしい。
なお、旅行当時のガイドさん曰くの占い方法は、
- おみくじの番号を書いた棒を引く。
- その番号でいいかを筊杯を投げて占う。
- 聖杯が出るまで3回まで投げてOK!
- 聖杯が出たら、その番号のおみくじを受け取る
- 3回投げても聖杯が出なかった場合は、ラオウ(関羽様)「まだその時ではない!」
…ちなみに、私はまだ死兆星を見ていなかったらしく、ラオウ様から戦ってもらえませんでした…
今思い返すと、キョンシーを見てた頃の思い出(線香・お札・冥銭・一膳飯)や台湾旅行での風景とかが頭に入ってるので、すんなりプレイできるのかもしれませんね…(ということは、おっさんゲーマーほど受け入れやすいかも?)
良い点④: 登場人物は少ないながらも、心情を思いながらの文学的な物語
なんでしょうね…
ホラーゲームなのは間違いないのですが、主人公:ファンと2人の登場人物の心情などを考えると…
物語の内、特に3章からは主人公:ファンについて掘り下げるパートになります。
ファンは担任のイン先生から作文で褒められるなど文才を持った子なので、心情を詩的に表現しています。
この辺がただのホラーゲームではなく、作中の表現やエンディングに向かって行くにつれて、私は文学作品なんじゃないかと感じましたね。
良い点⑤:閉鎖的な時代の学校の秘密
なんでかわかりませんが学校というと、学園七不思議とか秘密の○○とか、そういうのよくありません?
そして、そういうのにドキドキしちゃいますよね!(金田一少年とか…てか、拗らせとるな…)
そんな感じで、韓国の学校ホラーゲーム:ザ・コーマもお勧めします!
良い点⑥:このタイプの電話が懐かしかった!
さすがにここまで古くありませんが、プッシュ回線の前のダイヤル回線式電話…マジで懐かしかったw
ちなみにゲーム中、このダイヤルを回すイベントがあります!
昔は使ったことがありましたが、あまりにも久しすぎた為、かけ方をド忘れしてました…(今の子にわかるのか?)
良い点⑦:エンディング分岐が結構楽。かつ、クリア後は章選択で振り返りプレイが可能。
上の画像にたどり着けた方は、真エンディングにたどり着けているのでご安心を。他にもう一つエンディングがあり、ソチラの方は…
エンディングの分岐条件が行われるのは4章中の選択肢から派生になります。それまでの章は気軽にプレイしてOK!
更に言えば、最終セーブポイントまで真ED派生の選択肢を選んでおいて、セーブ以降の選択肢イベントでEDを分岐させることも可能。コレは両ED目指す上でとても楽ができました!
例えるなら、関連記事:ヴァンブレイスよりも何十倍も攻略は楽でしたね…
では、総評に行っちゃいましょう!
総評:フリーゲームの青鬼のような陰鬱な映像と影や不気味な暗い配色なホラーゲーム。文章でのホラーと言うよりも、直接的なホラーがメイン。
しかし、そのストーリーは文学的な印象を受ける作品であり、当時の台湾の情勢を窺い知ることのできる作品ではないでしょうか?
また、ゲームとしては若干の反応の悪さがあるものの、例えば人間直ぐには動けないものと考えたら、その隙に危険を感じるなどもリアリティー(?)として受け止めたらいいのではないでしょうか?
更にセール対象品でもあるので、仮にセールを逃したとしても、この機会に「欲しいものリスト」に登録しておいて、毎週金曜日にでもチェックしていけば、いつかはセール日に出会えるのでは?
総プレイ時間としては、最後のセーブ地点までに選択肢のミスがなければ4時間くらいで両EDみれるのでサクッと1日で終わらすことも可能というボリュームです。
セール価格で買った人としては、過去記事:マヨナカ・ガランの記事同様、1冊の小説を読んだくらいの感じでコスパ的にも大満足ですね!
以降は、ゲームに興味を持たれた方で、「いざプレイ!」となった際、私が行き詰まった箇所のヒントを載せておきたいと思います。
なお、このゲームは謎解きホラーゲームで、ホラー演出がメインですが、私の中では文学作品扱いとしたいと思います。
その為、謎解きはオマケ程度と考えていますので、以下、結構な攻略ネタバレになります。
●2章最大の難所:音楽室のピアノ
恐らくココで一番詰まる方が多いと思います。私も嫁と一緒に必死に耳コピ(着メロ懐かしい)で試しました。結果、結構時間かかりましたね…
ヒント:放送室でカセットを差して、4曲目を再生するとピアノの音が構内に流れます。その曲を音楽室のピアノで弾くと…という流れ。
以下、答え↓
答え:鍵盤のド・ファを押しても音が鳴りませんので無視。残りの鍵盤で演奏します。正解の楽譜は「レミレシシラソミレ」の順で鍵盤を押していくことになります。
もっと言うなれば、手のアイコンが出る範囲で、「左から②③②⑦⑦⑥⑤③②」の順で鍵盤を押せば次に進めます。
●4章の難所:どうやってその先に進む?
ここは4章で一番詰まったところです。とはいっても、からくりは簡単なのですが・・・
この会話の後、学校の雰囲気が変わります。部屋から出て、ずっと右へ進みます。そうすると、文章の通り、影が窓越しに追いかけてきます。
途中で影は教室の端に付いてしまい、以降追いかけてきませんが、そのまま無視して右階段から1階へ降り、そのまま左に向かって左階段から2階に戻ります。
そして元の教室に戻ると、影が上の画像の位置ではなく、教室の奥に移動しているので、話しかけて元の学校に戻すと次に進めます。
●4章:エンディング分岐の選択肢
これはゲーム中に出てくる、ある主要人物の哲学を鑑みて選択肢を選べばいいですね。
不正解の場合、「・・・」となるのでわかりやすいかと思います。
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