超絶お久しぶりな今日のワード回です!
なお、この記事は楽しく読める哲学書籍:飲茶さん著書の史上最強の哲学入門を参照しています。
古代ギリシャの哲学の中で、最古の問い掛けとして哲学者が考え、悩んだ事は…
「存在とは何か?」
人類史上最古の哲学者:タレスは語る…
「万物の根源は水である!」
現代的には「いやいや、何故そうなる?」なのですが、
ゲーマーとしては、マナ・地水火風の4大元素・木火土金水の五行説とか大好きな人多数なはず!
なので、そういう概念を作って頂かないとファンタジー世界が楽しめない!
科学的な知識も道具もない紀元前の時代、ただ考えるという武器のみで現代科学にも通用する理論に到達した哲学者が居ます。
紀元前、古代ギリシャの哲学者:ヘラクレイトス、暗い哲学者・泣く哲学者とも呼ばれる。
「この世界に永遠に不変なモノはなく、全て形あるモノはいつか壊れ、その形を変えて流れ去る。」
彼が導き出した「万物は流転する!(パンタ・レイ)」は存在そのモノに対してもそうだし、社会に対しても通ずるものがありますね。
ファンタジー的には東洋思想の五行説に近いかもですが、木は燃えて火を生み、火が燃えたモノは土に還り、土は地中で金(鉱物)を生み、金(鉱物)は冷えて表面に水(水滴)を生み、水は木(植物)を育むというアレです。
哲学的には、石は長い年月を経て削れて小さくなり、削れた石は更に細かくなって砂となり、最終的には(目で見えなくなり)消えてなくなる。見えなくなったその砂は土に還って、その土は植物を育み実を付ける。(実に変化する)
彼は存在とは何かというよりも、モノの変化の共通点に着目したのが特徴で、万物の根源は火であるとしつつ、火で燃える様に万物は変化していくと考えた。
そして、その背後には不変なモノ=不変のルール(ロゴス)が存在するという概念を生みました。
ところで、この万物流転説に対して批判的な同時代の哲学者も存在します。
それがパルメニデス!
ヘラクレイトス含め、今までの哲学者は万物の存在を感覚的に捉えて考えていたが、もっと理性的で論理的に捉えるべきだと主張しました。
石の例えで言うと、確かに石も削られて細かくなる。
でも、その細かくなった石はどこまで細かくなって見えなくなっても、細かい石のままである!
存在は変化しない!=万物不変説
「存在するモノは存在するし、存在しないモノは存在しない!」
この二人の哲学者、クライスタ的にも面白い話ですね!(同様にディオゲネスとプラトンも!)
結局、万物は変化するの? しないの?↓
この二つの主張を引き継いで各主張が同時に成立することを示し、存在の問題に答えを出したのが同じ古代ギリシャの哲学者:デモクリトス。
石の例で言えば、どこまでも削られて細かくなった石が、「もうそれ以上細かくなれない所まで削られた粒が究極の存在なのではないか?」と考えました。
その究極の存在に彼は「原子」という名を与え、その原子が空間を飛び回って結合したり分離したりすることで世界が出来ているのではないか?=原子論を主張する。
もう一度書きますが…
この哲学者たちは紀元前の人達です。
結局、この時代に電子顕微鏡や化学なんてものは存在せず、証明することはできません。
でも…なんだか胸が熱くなるそんな哲学者達と考える事の凄さを体感できますね!
追伸:
クライスタの話ですが、あの物語で一番とばっちりを受け、かつ登場の旅に扱いが雑になっていくパルメニデスに幸あれ!w
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