というわけで、今回の記事はsteamのヴィジュアルノベル作品(アドベンチャー):人魔です!
いやぁ、もうとにかくX(旧ツイッター)上でメチャクチャ褒めてた記憶しかありませんw
このゲームは2023年8月2日にリリース!
開発は中国の方で致意さん。
…基本的に一人で開発されたっぽいですね…(すごいなぁ…そしてゲームを作って頂きありがとう!)
私にしては発売ちょっとでプレイした珍しいゲームで、実際にプレイしてたのは9月だったり…
現在はsteamでしか販売していないようですが…コレ、Switchとかでも是非販売してもらいたいほど…
…ああ、既に評価が駄々洩れしてますので話を進めましょう!w
ゲーム紹介:あらすじ
ゲームを始めた初っ端から水をぶっかけられて叩き起こされる主人公!
てか、この起こされ方してる人、久しぶりに見たな…
映画の捕虜への拷問とか、昭和のギャグ(ドリフ的な)くらいでしか見ない…
そんな高圧的な体育会系男子学生:坂口により突然叩き起こされる訳ですが、そんな不穏な状況に救いの御手を差し出す女子学生:瑠璃子が登場!
とりあえず、ケンカは回避できたわけですが…
そんなわけで今作主人公を紹介!
主人公:里見重之
プレイヤー同様に全く事態を飲み込めてない主人公…
それもそのはず、本人に記憶がございません!
包帯女子:浦島瑠璃子
坂口の暴力から守ってくれた瑠璃子の話では、主人公はどこか高い所から落ちた衝撃で記憶障害を起こしているそうな?
会話の内容から、度々この障害により記憶を失っているようで、症状が出た為にこの廃電車の中で休憩させていたようです…
とりあえず、廃電車から外に出ると…
太平洋戦争による空襲で焼け野原になった日本の続きみたいな世界かな?
なんかディストピア的雰囲気出てますね…
所々に残る戦争の爪痕、もう誰も訪れることがない商店とその看板、動かず放置された電車…
崩壊した家屋とコンクリート製の建物の残骸には謎の落書きが…
戦後の影響で人心の心も乱れに乱れていますね…
そんな状況に驚きを隠せない主人公ですが、瑠璃子の案内で同級生が働いている農場に向かいます。
農場では同じ学校の生徒達が畑仕事に精を出しています。
学校の食糧は生徒により賄われているようです。
政府からの配給とか援助物資はないんですかね?
同室の寮生:須永敬一
農場で同じクラスの須永に出会います。
会話の内容から、主人公の記憶障害を察した須永は自己紹介を始めます。
話す印象や姿からもわかるように、誠実で好感を持てる学生のようですね!
以降は瑠璃子とは別行動となり、須永から現在の状況を教えてもらうこととなります。
そうこうしていると、もう一人のクラスメイトで生活委員:小林守も登場します。
皮肉屋さんというか、須永を陽とすれば小林は陰というか…
強い者には媚びへつらう系キャラクター(スネ夫ポジション?)
初見ではあんまり好感は持てなさそうですね…
まあでも、彼も主人公の状況を察して自己紹介を始めます…
このクラスではこれが日常なのか?w
そんな同級生達との出会いの最中、突然鳴り響く緊急アナウンス!
なんだ、敵の空襲か!?
緊急事態により生徒は畑作業を終えて校舎に集まれとのこと!
点呼の為、各クラスの生活委員は監督委員:坂口先輩に報告に向かいます。
坂口…ああ、バケツの水をぶっ掛けてきた暴力的なアヤツですね…
そんな高圧的で暴力的な坂口は他の生徒からも嫌われているようです。
だって、反抗的なそぶり(坂口から見て)を発見したらぶん殴られるわけですもん…
須永と共に校舎に向かう主人公:里見ですが、校舎は山の上にあり、そらもう校舎に帰るだけでも一苦労。
「ちょっと登山いってくる!」くらいの重労働…
現在の状況を須永から聞きながら、疲労困憊で校舎に到着。
ココが彼らの住む蓮徊学園…
なんか桜がきれいですね!
そんな不便極まりない場所に立つ校舎で10年生活している生徒達…
現在詳しい戦況は伝わっていませんが、彼らの親は戦争の前方に駆り出されているとのこと…
つまり、時代はまだ戦時中で日本は他国とドンパチ戦争の真っ最中ということか…
そしてココ、蓮徊学園は軍の後方施設として学生を庇護し教育する施設の様で、卒業とともに前方(戦地)に連れていかれるのだとか…
そう考えると、後方(学校)はこんな状況ながらもまだ幸せなのかもしれませんね…
生活委員長:空木菖蒲(あやめ)
校舎に入ると、菖蒲(あやめ)さんとご対面!
委員長だからか真面目そうな清廉キャラですね。
なおかつ、なんか素振り的に主人公に好意的な印象を感じます…
記憶失う前になんか良いエピソードでもあったのか?w
菖蒲と別れ、須永と共に講堂に向かいます。
講堂には生徒がごった返し、緊急事態について教師からの説明を待っています。
…だがしかし、なかなか登壇しない教師陣…
そんなわけで、待ち時間中にトイレに向かう主人公ですが、記憶も曖昧なため、道に迷ってしまう…
廊下を進むと…なんか…
校舎の雰囲気が変わった…
不気味というか、血生臭いというか…
そんな印象を受けつつ、明らかになんかあったであろう教室に入ろうとした主人公…
っと、それを制止してくる謎のイケオジ…
「最近は何かと危険が多い、くれぐれも気をつけて…」
…それ言ったらフラグをブチ建ててるような気が…
講堂の行き方を教えてもらい、素直に講堂に向かう主人公であった…
もしも選択肢でその場に残るとかあったら…w
講堂に戻ると、遅ればせながら登場する教師:井上智之先生が登壇!
そしてこんなことを全生徒に告げるではないですか!
生徒から慕われていた如月先生が殺された!
外部の犯行もありえるが、内部犯の可能性もある!
そして、殺人犯はすぐ隣にいるかもしれない!
そりゃ、周りに住民のいない閉鎖された社会(学校)で殺人事件が起きたら…ほぼその可能性が高くなりますよね…
事件を受けて、生活委員長による生徒達の事情聴取が開始されます。
聴取を終え、一人だけになる主人公の耳にピアノの旋律が聞こえてくる…
音を追って音楽室に向かってみると…
謎の美少女:雨宮杜若(かきつばた)
そう、ミステリーにあるある:不思議な美少女(不思議少年含む)は付きものです!
そんな杜若(かきつばた)はまだまだ殺人は続くと言う…
え、めっちゃくちゃ意味深じゃないですか…
そして…このゲームのキーとなる存在の名を語る…
人魔…?
魔が付くから、悪魔とか?
てか、日本神話の話をしてたからモノノ怪の類ですかね?
人外の存在を知らせるとともに、殺人事件はまだ続くと言い、杜若は音楽室を去ります。
さっそくミステリーが加速していきますね!
そんな杜若の発言を気に掛けながら校舎を徘徊する主人公ですが、時間は消灯時間を過ぎており一部の学生を除き学生は寮に移動しています。
そんな学校徘徊中にスネ夫的ポジションな生活委員:小林と遭遇。
小林は記憶が曖昧で危うげな主人公を気にかけ、主人公にこう告げる…
「これだけは言っておかなきゃいけない。」
「記憶を失ったからってアンタが機会を失うのはかわいそうだ。」
彼は、里見が知らない
「級友たちが隠している、ある情報」
を伝えるのでした…
詳細はネタバレになりますが、ディストピア世界での人間の本質のようなものですかね?
その情報を聞いた主人公:里見は憤慨!
プレイヤーもその衝撃により一気に鬱な気分へ!
こうして里見は凶行が行われているであろう現場に突入していきます。
・・・
詳しいところはゲームの醍醐味なのでココでは語りませんが、小林の告発以降、一気に急展開が始まります!
ひと悶着(この言葉では済みませんが)あった後、主人公:里見は黒衣の美少女に出会います。
彼女はいったい何者なのか!?
教師殺しの犯人は!?
昭和なディストピア世界に暮らす主人公:里見の物語はどこに行きつくのか!?
そんな感じの物語です。
では恒例の悪い点から行ってみよう!
悪い点①:フロチャートはあるのだけども…
この作品はマルチエンディングなので周回していくことになりますが、基本的にフロチャートからではなく初めから進めていくことになるかと思います。
プレイする度にフロチャートが累積していくわけではなく、セーブ毎のフロチャートになるので全体像がつかみにくい…
とは言っても既読スキップ機能があり、未読部分で止まるので安心ですし、さらに選択肢までスキップする機能もあるため、周回が進んでくればこの機能で飛んでしまえるのでフロチャート要らずで物語を端折ることができます。
悪い点②:選択肢の解放がわかりにくい
ゲームによってマチマチかもしれませんが、このゲームでは選択肢が全て見えています。
今までの選択肢によって選択できるorできないが判定されているモノと、あるエンディングを見ているかどうかで判定されるものとに分かれます。
どの条件が必要かは上記フロチャートのロックの配色で判別可能です。
では良い点へ行ってみよう!
良い点①:低価格アドベンチャー、されど満足度高し!
今回セール利用で購入したのですが、元々の価格が300円と超低価格なのにセール価格で10%offの270円で購入!
この価格でなにが凄いのかというと…(後述へ)
ちなみに私の総プレイ時間は全エンディング終わって7時間くらいでした。
良い点②:恐怖表現の緩和モードがある
今回、セーフモードオフでプレイしていましたが…
言うほど恐怖演出ありませんのでオフでも大丈夫かと思います。
てか、ホラーやグロ演出なら返校やシロナガス島とかの方がよっぽど怖いw
このゲームとしてはあると良いよね機能があるよくらいで…
良い点③:もしも詰まったらなアンロック機能あり
先の悪い点②にも載せてますが、選択肢の結果で選べないパターンがほとんどですが、あるエンディングを見てないと選択肢が選べないというものも存在します。
どうしても詰まってしまった…
そんな場合にこのアンロック解除機能があるのは救いの御手!
…なんですが、クリアした人としては…
「出来る限りこのゲームを心底味わってほしい!」
という気持ちが強いので、このボタンを押さなくても良いよう、後述に攻略編を用意しとこうと思います。
良い点④:魅力的なキャラ達の織り成す物語!
そう、ディストピアながらも清潔感を感じるキャラクターたちが織り成す物語!
…やってることは置いといて…ね?w
そのビジュアルもさることながら…
フルボイス作品というのも素敵な点!
それぞれの立場を声優さん達が熱演してます!
特に主人公:里見は明らかにアノ有名な中学生パイロットを彷彿させますね…
てか、絶対狙ってますよね?w
しかもですよ、Live2Dで一部の可動域で動きます!
コレは良いぞぉ!
※追伸(クリアした人向け)にて私視点での今作の一番深みがあったキャラを紹介!
良い点⑤:殺人事件+人外伝説+ディストピア+人間の本質を扱ったミステリー!
ザックリな物語として、記憶障害の主人公:里見が荒廃した世界の学校で発生した教師殺しの事件を追っていく物語…ですが、
- 人魔とは?
- ディストピア世界での人間の本質
- 永遠
- そこに救いはあるのか?
というテーマも含めて物語は進行していきます。
…うん、そういうの大好きだ!w(雪の女王と腹黒王子より)
良い点⑥:記憶喪失の主人公系作品の再確認!
同級生から親切に接してもらい、主人公:里見は記憶を失う前の状況を教えてもらいますが…
そもそもソノ情報が本当かウソかを見分ける術がない…
ああ、そうか…
グノーシアのセツみたいなキャラがいる事前提になっていた!?
アッと感じた瞬間です!
良い点⑦:どこかで聞いた名曲達と演出が神がかっている!
兎にも角にも最大にして最高の良い点!
物語の佳境、まさかそんな状況で流れ出す名曲:アメイジンググレイス!
もうね、流れ出した瞬間に心が震えた!
この演出だけでも私の中で高評価確定しました!(はやっ!w)
そうですよね、財前先生!
その他ではラジオ体操第一が流れだしたり、その他の重要シーンで奏でられるクラシック曲!
なんでしょう、開発者さんは「してやったり感」感じてもらって良いレベル!
レッツ、アメイジング!
良い点⑧:開発者さんのあとがき
各エンディングを迎えていくと、スタート画面の特別に開発者さんの後書が表示されます。
ここでは開発者さんがこのゲーム:人魔を開発に至るまでの経緯と解釈が書かれています。
ココを読んでからスタート画面の左側の書かれている文字に注目すると…
良き♪
では、まとめに行ってみよう!
まとめ:
「買って満足、大満足」
今年の買ってよかった作品ランキング堂々の〇位!
って言えるような作品です!
一言でこのゲームをいえば…
「戦後昭和:ディストピア世界の人間と人魔の本質」展
という感じかな?
フルボイス作品かつ一部動きがあるキャラクター達、かなりダークな意味でディストピア世界の人間味が出ています。
一応メインとなるであろうエンディングについて、私がもしエンディングの副題をつけるなら…
そんな感じかな?(どのエンディングの事言ってるかはご想像の通り)
そしてBGM(特にクラシック)と物語の演出が本当に素晴らしい!
ゾクゾクゾクっと背中に何かが走った!
…あ、ちなみに人魔立ち上げてアメイジンググレイス流しながらコノ記事書いてますw
特にこの作品を楽しめるであろう人はエヴァンゲリオン(真の方ではない)をこよなく楽しんだ方に対して特にお勧めしたい!
さらに言えば、TV版エヴァの戦闘シーンとかで突然クラシック流れ出し、その演出に大興奮した人に楽しんでもらいたい!
悪い点を少し書いてますが、まあぶっちゃけ別機能で補われているのでそんなに気にしなくてもよい!
…なので、実質悪い点がないかな?w
良い点⑧にも載せた開発者のあとがきにて…
ゲームのメインメニューに書かれている「永遠」という文字…
これをテーマにした作品…確かにそう言える作品でした!
では今回の関連記事リンクの↓から攻略に詰まるであろうポイントの解説へ!
では↓に攻略編と追伸(クリアした人向け)を書いときます。
攻略編:アンロックまではしたくないけど…なセッカチさん向け汎用選択肢
攻略といっても特にどうこうするものではないのですが、少なくともこの選択肢を取っておくと各ルートに広がって良いぞ!というポイントです。
せっかちだけど、良い点③のアンロックまではしたくない人向けに書いときます。
じっくりやりたい方は、心の赴くままに選んでいけばよいぞ!
では、↓からはクリアした人向けの追伸です!
追伸:一番深みが出ていたキャラ(クリアした人向け)
私の中で今作で一番キャラの深みが出ていたのは小林だと思っています。
実は最もキャラ的に好感を持てた。
基本的にスネ夫的ポジションで強いものに媚びるキャラですが、こんな状況下で彼なりに必死で生きていく為の術でやってただけで性質は善性を持っています。
里見に生徒達が隠していたことを教えたのも大きい。
里見は坂口に対する小林の優位性の消失するから自分に教えたと考えましたが、私見ですが本当に里見のことを思っての行動だと思っています。
だって、彼はあるルートで危険を冒して里見を守ろうとしたわけですし…
ただ、善良な皮肉屋さんという感じは否めないw
また、チャプター16の食堂シーン以降の里見がシンジ君→カヲル君に変わる瞬間は感じますねw
ループモノの今作ですが、とりあえず各エンディングの流れ的には、杜若ルートがあってからの各ルート派生なんでしょうね…
だってラストが人魔に続くとなっているわけで、海も知ってるわけですから…
そう考えると、アノ旅の終わりはきっと里見だけが一人になって戻ってきて…このゲームが続く…
追撃の追伸:ローソンコラボ
どちらも優劣がつけづらく選ぶのに迷う事。
というわけで、ローソンプリントにてブロマイドガチャやってますね。
ご興味あれば是非~っ!
コメント